脂質中毒になると死亡リスクが劇的にアップ!
みなさんは「脂質中毒」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
あまり耳慣れない言葉かもしれません。しかし今、油や脂を必要以上に摂りすぎてしまう、やめたくてもやめられない、そんな脂質中毒になる人が増えてきています。
すでに健康被害も続出しています。
脂質中毒に陥るとどうなるのか?
がんによる死亡リスクと、脳梗塞、心筋梗塞などで死亡するリスクが、飛躍的に高まります。これはデータに顕著に表れています。
さらに、あぶらを摂りすぎると肥満になりやすいので、ありとあらゆる病気の引き金になります。
認知症になりやすいというデータもあります。
そんな厄介な中毒にはなりたくないですよね。
しかし、脂質中毒が問題なのは、それを自覚しづらい点にあります。
脂身たっぷりのステーキや、揚げ物を毎日たくさん食べるという方は、脂質中毒になっている危険性がもちろん高く、自身でもあぶらを摂りすぎているという自覚があると思います。
しかし、肉類や油料理がそこまで好みではない人や、ましてや意識してあぶらを遠ざけている人であっても、じつは脂質中毒になっていたというケースがよくあるのです。
「私は自制できているから大丈夫」と安心しているあなたも、すでに脂質中毒になっているかもしれません。
中毒になるのは自己責任だと思っておられるでしょう。アルコール依存症は体調が悪くなっているのを知りながらお酒を飲み続けたから、ニコチン依存症は意志が弱くてタバコをやめられなかったから、薬物依存症なら法律を無視してまで快楽に浸ってしまったから、彼ら彼女らは自己責任で中毒になったのだと……。
ところが、脂質中毒は、これらとは大きく異なります。自己責任とはいえない面が多大にある厄介な依存症です。
脂質中毒が生まれる理由は大きくいうとふたつあって、ひとつは「生理的」な理由、もうひとつは「社会的」な理由です。
脂質中毒とは、そもそもいったいなんなのか?
そのメカニズムについて説明していきたいと思います。