いくつになっても自分の原点と感じる
“パンク”テイストのアクセサリーを衝動買い

僕は中学生時代にパンクの洗礼を受けて以来、40年が経過した現在も、心根はパンクスであると自覚している。
いや自覚しているというよりも、みずからを「パンクスであれ」と戒めている、と言った方が近いかもしれない。

でもパンク系のファッションは、たまにドクターマーチンブーツやラバーソール、バンドTシャツを身につけるくらいで、全身いかにもパンクスという格好をすることは決してない。
それはパンクが好きすぎるゆえに自分の中で“理想のパンクス像”があり、いくら頑張っても自分はそのようになれないと思っているからなのだ。

だけどやっぱりパンクなアイテムへの思い入れは強く、時折、思い出したようにそんな類のものを買っては、まさに自己満的に楽しんでいるのである。

三つ目の“My春アイテム”がそれで、ロンドンコーンという初期パンクテイストなスタッズが打ち込まれた、レザー製リストバンド「コニカルブレスレット」だ。

アディダスのレアスニーカー、ちょいださアノラック、パンク系リストバンド。アラフィフ・サブカルオヤジ、春の“自己満”ショッピング_7
エゾシカ革のNO.2「コニカルブレスレット」

こちらはごく最近、ネットでたまたま見つけたNO.2という北海道のブランドのハンドクラフトもの。
斬新な素材の組み合わせで、パンクテイストのオリジナルアクセサリーを提案するNO.2によるこのリストバンドは、素材としてエゾシカの革が用いられている。

肉厚で独特の風合いを醸し出すこのリストバンドを、ネットで発見した僕は一目惚れ。
1万円台後半というパンク系アクセサリーとしてはまあまあのお値段だったが、即決してカートに荒々しくぶち込んだ。

アディダスのレアスニーカー、ちょいださアノラック、パンク系リストバンド。アラフィフ・サブカルオヤジ、春の“自己満”ショッピング_8
アディダスのレアスニーカー、ちょいださアノラック、パンク系リストバンド。アラフィフ・サブカルオヤジ、春の“自己満”ショッピング_9
エゾシカ革の風合いが抜群

数日後に届いたその品は、思ったとおりとてもカッコよくて大変気に入り、寝るときも腕につけ、たまに眺めてはうっとりしている。
柔らかいシカ革は肌になじみやすく、つけ心地も抜群。

いやあ、良い買い物をした。
同好のマニアックな皆さんには、ぜひおすすめしたいアイテムである。

アディダスのレアスニーカー、ちょいださアノラック、パンク系リストバンド。アラフィフ・サブカルオヤジ、春の“自己満”ショッピング_10
スタッズが黒色で、悪目立ちしないところもポイント
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さて、どうだったでしょうか?
結局、僕がこの春に買ったアイテムは“カジュアルズ”“アノラックス”“パンクス”と、往年のブリティッシュサブカルチャーに依拠したアイテムで、昔から変わらぬ自分の好みを反映したものなのだ。
部分的に切り取り、自分流にミクスチャーしているので、原型を知っている人にもよくわからないコーディネートになっているかもしれないが、それもそれで良し。

だって、いい歳こいたおっさんの、自己満足大会なのだから。

写真・文/佐藤誠二朗