#1 「人権ない」発言による炎上騒動で唯一泣いた友達の言葉
#3 150人からのチン凸、夜のお風呂でバイト、おとんの遺言と借金…苦しみながらも配信再開

「サセ子にはなるなよ。勘当するぞ」という父の教え

――炎上で所属チーム、スポンサーと契約解除になった直後、いきなりAVのオファーがあったそうですね。

クビになったと発表された次の日に某友人のゲーマーから「知り合いの社長が雇いたいって言ってるから、面接行ってみて。すぐ来てほしいって言ってるから」と連絡があって。秘書を探していると聞いて事務所に行ったら、AVの話をされました。

事務所はマンションの一室で、社長から「今から大きなビルにいっぱいAVのプロダクションが入ってるところにオーディションのために行くよ」と言われて「いや、行かんわ」みたいな(苦笑)。たぶん注目度があるうちにAV出せば、高く売れるから急いでたんでしょうね。最初は5000万円で1、2本の撮影とか言ってました。

社長は「今、AV女優はなりたい子がいっぱいいるけど、なれない人気職業なんだよ」「今のAV女優って、もはやアイドルだよ。三上悠亜ちゃんとかいるでしょ」みたいなこと言われて、いや、うるさいわって(笑)。ちゃんと断りました。

その後もそのゲーマーは「僕がマネージャーやるんで『BreakingDown』のオーディションに出ましょうよ」と言ってきたり、同じような怪しい案件を2、3回送ってきたので、共通の知り合いのどぐらさん(有名プロゲーマー)にキツく言ってもらって、ブロックしました。

炎上騒動後5000万円でAVオファー、鬼のように届くパパ活の誘い、会社員時代には激務で失禁…。日本人女性として2人目のプロゲーマー・たぬかなの理不尽な誹謗中傷に負けない生き方_1
すべての画像を見る

――たぬかなさんは断りましたけど、同じように精神的に弱っている人だと判断力も鈍るので、そうした言葉に転びやすいかもしれない。

私もめちゃくちゃ弱ってましたけど、AVはほんまに何があっても出るつもりがなくて。おとんがそっち系はほんまにダメで「サセ子にはなるなよ。勘当するぞ」とずっと言われてたので。AVは考えてなかったし「パパ活しませんか」みたいな誘いもすごい来ましたけど、そういうのもしてません。