高級赤の味わいを¥3,000以下で!「ボスキ・デイ・シニョーリ バローロ」
T イタリアの王様と言われるバローロ。長期熟成で作られるワインは高級感のある味わいが有名で、値段もはります。これは2018年のもので5年目に入るので普通はもっと高いから、破格の値段です! どれだけのクオリティなのか気になって飲みました(笑)。
A 飲んでみていかがでしたか?
T ネッビオーロという葡萄の個性が出ていてちゃんとバローロ、お買い得のワインだと思います。第3アロマといわれるアロマがバローロの特徴で、それはなめし革のような動物的な香り、マッシュルームやポルチーニのような土っぽいニュアンス、クローブみたいなスパイス感など。そういったアロマをちゃんと感じられますね!
A ペアリングは何が合いますか?
T バローロは、アルバという高級白トリュフで有名な街の近く。カルディでは白トリュフオイルを売っているので、それをカルボナーラにかけてぜひ。クリーム系のパスタにも赤のタンニンって結構相性が良く、本場イタリアではよくあるペアリングです! 高級路線でありつつも、だいぶお手頃に贅沢な味を楽しめる組み合わせです。
Z ところで、なぜバローロって大き目のワイングラスに入れるんですか? 貴族のお戯れではないですよね?
T 違いますね(笑)。グラスの大きさ=ワインのエネルギーの大きさ、なんです。シンプルで軽いワインは、大きいグラスだと香りが飛散して持て余すので、小ぶりのグラスが最適。逆にバローロのように、色んな香りがあるワインが小さいグラスだとその力を十分に発揮できなくなってしまう。あるはずの香りが感じられなくなってしまうので、大きなグラスで広げてあげる感じです。
A キャラクターに合った器が必要、ファッションにも通じるセオリーだわ〜!
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世界的トレンドの泡「アルティキアーリ プロセッコ エクストラ・ドライ」
T シャンパーニュ以上に、世界で今最も消費されているスパークリングワインがプロセッコ。プロセッコという名前さえあれば、ある種ハズレがないんです。
A コストコの回でも、プロセッコが大人気になったことにより爆誕したロゼプロセッコを紹介していただきました! それほどのトレンドになった理由は?
T 決してシャンパーニュの品質が下がったわけではないんですよ。プロセッコの方がさらに作り手によるクオリティに差がない、ということ。理由はプロセッコを名乗るための規定として、生産地がベネト周辺のエリアであること、品種や醸造の仕方が指定されていて、フルーティなスタイルということも決められているから、どうしたって味わいが似てきます。しかも長期熟成しないで、どんどん作ったら出荷していくからスパークリングとして手に取りやすい値段が可能に。
Z 高級酒でなく、どれを飲んでも味わいやおいしさにバラつきはないって嬉しいし安心! 果実味があって飲み飽きない味わいは、春夏の定番にしたいです。
T そうなんです、だから恐らく世界でウケたのかと! 泡が飲みたいと思った時に、プロセッコのこういった特徴を思い出してくれると選びやすくなりますよ。
A 迷ったらプロセッコ、一か八かの博打買いは卒業しましょう!
T ペアリングはテロワール合わせで、「生ハムの切り落とし」にしました。プロセッコを生産するエリアは、南にパルマ、生ハムの産地であるサンダニエーレも近くて生ハムがよく食べられています。余裕があればパセリをのせ、ちょっとだけオリーブオイルをかけて食べるのがおすすめ。十分前菜として成立しますし、見た目も華やかになりますよ。
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〜今回の「ベストうち飲み賞」を発表します!〜
T いつもはそれぞれ単品で購入していますが、改めてカルディのワインを飲み比べてみたらおいしいですね。どれも自信を持っておすすめできます。
Z 「GWF フランケン シルヴァーナー カビネット・トロッケン」がおいしかったのと、自分ではなかなか選べないワインだと思うので、新たなチャレンジの後押しになれば!
A 「バッカス エクストラ・ドライ 2021 ヴィエイユ ヴィー二ュ」とチーズの組み合わせが最高でした♡ ちょい甘の泡にクセありしょっぱいおつまみ、エンドレスなおいしさです。
Z キャメル珈琲グループが仕掛けるキャメルファームワイナリーですが、印象はいかがですか?
T かなり良いなと思います! 日本ワイン自体が盛り上がっていて、北海道はノリに乗っている産地ですから、今後も要チェックですね。
A カルディのワインペアリングと春の素敵な休日をお過ごしください!
カルディコーヒーファーム
https://www.kaldi.co.jp/
※商品の取り扱いは店舗により異なります。
【うち飲み向上委員会メンバー】
田邉公一
ソムリエ・ワインディレクター。レストランやワインショップ数社の飲料の監修を手掛ける。飲食店のワインはもちろん、コンビニやスーパーのワインにも一切の妥協なく日夜真剣に向き合っている。ワインスクール「レコール・デュ・ヴァン」の講師。https://twitter.com/tanabe_duvin
ライターYOKOMIZO
おいしいお酒とごはんのためなら、高い海外輸送費も厭わず即ポチ。苦手な家事は休日に大好物の泡を飲みながらやっつけます。最近は海外の料理番組を観て、妄想トラベル。
エディターAKIYAMA
お酒はもっぱら外でハシゴ酒だったのが、ここ3年でうち飲みの魅力に開眼! おいしいお酒を飲みながら、ほろ酔い気分で愛猫と遊ぶのが至福の時間。