体に入った時の作用の仕方が違う
ロキソニンもカロナールも解熱鎮痛剤というジャンルのお薬になります。
発熱や喉の痛みなどの症状で病院に行くと、解熱作用、鎮痛作用のどちらにも効果があるので医師が処方することが多い薬です。
では、医師はロキソニンとカロナールをどう使い分けているのでしょうか?
具体的には、
①体に入った時の作用の仕方
②副作用
③飲んではいけない人
の3つのポイントによって使い分けされています。
まず、体に入った時の作用の仕方で比較してみましょう。
痛みや発熱の原因は組織の炎症です。その炎症によって発生した生理活性物質の「プロスタグランジン」が痛みを感知させやすくしたり、脳に体温上昇させたりするように知らせます。
ロキソニンは発熱や痛みを感知させる「プロスタグランジン」が発生する前に、その生産をストップさせます。そのため、ロキソニンを飲むと痛みが引いたり熱が下がったりするのです。
一方、カロナールは脳から脊髄へ痛みを知らせるのを抑えると言われていますが、まだ、はっきりと体にどのような作用を及ぼすのか証明されていません。
体への作用の面からいうとカロナールよりロキソニンのほうが痛みや発熱に効果あるのですが、ここで使い分けのポイントとして重要なのが『副作用』と『飲んではいけない人』です。