「若者の“あるある離れ”は懸念されますが……」

イントロから原曲通りに歌い上げるからこそのあるある。しかし、タイパ重視の昨今、ネタの長さはこのままでもよいのか。

「テレビだと編集でカットされがち。なので、少し前に千原ジュニアさんの番組に出たとき、あえてあるあるのショートバージョンを披露したんです。そしたらジュニアさん『なんや、短いなぁ』とちょっと不満気で(笑)」

あるあるの神髄は、最後のオチではなく、長い長い助走の「あるある言いたい、早く言いたい」に込められたRGのくめども尽きぬ音楽への愛にある。

「あるあるを始めてから10年以上経って、世の中もずいぶん変わりました。YouTubeなどでは著作権の関係で公式に楽曲を使って歌えなくなり、オリジナル曲を作ろうかなと悩んだことも。

たまに童謡であるあるを、とオファーも受けるんですが、気持ちがなかなか乗ってこなかったり」

「あるある言いたい〜、早く言いたい〜」と歌い続けて十数年。レイザーラモンRGの超長尺ネタはタイパ重視の時代に生き残れるのか_3
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サブスクで音楽を聞くのが主流となったのも大きな変化のひとつ。ここ最近は、サビだけ聞く人も以前より増えている。

「若者の“あるある離れ”は確かに懸念されます。でも、同時にサブスクが追い風になっているところもありますよ。
Z世代が、僕がよく歌うオメガトライブの『君は1000%』がきっかけで杉山清貴やカルロス・トシキを知ったり。

そうそう、以前、『水曜日のダウンタウン』(TBS)のプロデューサー藤井健太郎さんのイベントで、大勢の若者の前でサザンオールスターズの『メロディ』という1980年代の曲であるあるを歌ったら、全然ウケなかったんです。

でもその後、『曲がすげぇよかったから聞いてみました』なんて声も。音楽をいつでも気軽に聞ける環境が整ってあるあるが次のフェーズに突入していくのを感じます。

世代によって音楽の聞き方は違えど、すばらしい曲は必ず受け継がれていくんですね。なので僕のあるあるはここ最近、DJとしての役割をも果たすようになってきたと勝手に思い込んでます」