刺激的な大人の板ガム
小学校高学年になった頃、私はミントの板ガムに手を伸ばせるようになっていた。
グリーンガム
鼻を通るミントの香りが爽やか。甘さを楽しむ製品とは一線を画し、清涼感を味わうガムだ。
私の両親は、この手の刺激のある板ガムは、炭酸飲料同様、小さいうちは食べさせてはくれなかった。初めて口にした5年生か6年生の私には、慣れない刺激が強く、正直美味しいとは思えなかった。
しかし、甘いガムからの卒業をアピールするために、こればかり食べた時期があった。そんな背伸びの思い出があるガムだ。なお、現在はデザインがリニューアルされていて、この写真は1970年代のパッケージ。
クールミント
「あれは”大人のガム”だから食べられないよ」と母に言われ続け、実際に食べることができたのは中学に上がる直前だった。メントールが鼻孔を貫く刺激はグリーンガムの一段上をいくので、初めて食べたときは、驚いてすぐに吐き出してしまった。
しかし大人になるとこの刺激が、まるで人生のスパイスのようで心地よい。こちらもグリーンガム同様に当時のパッケージでのご紹介。
スペアミント
これまた子どもの頃はほとんど口にしなかったスペアミントも、改めて味わってみると、実物のミントの味に一番忠実だと感じる。大人になるとこだわりを理解できる一品。
ブラックブラック
ブラックブラックは、クールミントと比べてみると、さらにメントールが強力。そして苦い。口の中をミントで丸洗いしたような感覚になる。
私が大人になってから一番多く噛んだチューインガムだ。仕事や運転の合間など、眠気をスッキリさせたい時、お世話になってきた。実はこれを書く今も噛んでいる。