少し冒険してみたい頃の「変わり種」

フルーツの板ガムに慣れた頃、少し変わった味にもチャレンジしたくなった。
そこで自然に手に取ったのが、次の二つだった。

コーヒーガム

10年ぶりに「コーヒーガム」も復活中! 懐かしの「板ガム」は目線が上になる大人の香りがするお菓子だった_4
このイラストを見て、コーヒーは豆を食べるものだと思っていた

開封すると、独特の香りがツンと主張する。甘くて、缶飲料のミルクコーヒーのような味だ。当時は本物のコーヒーを知らないため、この甘い味がコーヒーだと思っていたが、コーヒー=大人が嗜むものという感じがして、少し誇らしい気持ちで噛んだものだ。

また、コーヒー味のガムという製品は他にないので、『ジョジョの奇妙な冒険』に出てくる”コーヒー味のチューインガム”は、絶対にこのガムだと今は思っている。

梅ガム

10年ぶりに「コーヒーガム」も復活中! 懐かしの「板ガム」は目線が上になる大人の香りがするお菓子だった_5
“梅”という漢字が読めなかったことも、子どもとしては敬遠する要素だった

今回は写真だけで、現物入手はできなかったが、味はありありと覚えている。

食用の梅といえば連想するのはご飯と一緒に食べるしょっぱい梅干し。あの梅干しをガムにしたって美味しいはずないだろう、という予想をいい意味で裏切ってくれた梅味だった。
梅干しと違って甘いが、香りはどこか似ていて、それが癖になった。

”梅”と言わなければ、子どもでも抵抗ないので、今のお子様たちにはパッケージを見せずにチャレンジしてもらうといいかもしれない。