目標はDJデビュー?
――ご結婚されてからは、さらに音楽の幅が広がったそうですね。
夫がロックやパンクに詳しくて、特にセックス・ピストルズとか、1960〜70年代のロックが好きなんです。夫の影響で、そういったジャンルの音楽も聴くようになりました。ファッションもロックテイストの服装をしていますし。
私がヒップホップ、EDM担当で、お互いに補完し合う形です。ふたりとも音楽の世界が広がりましたね。
――それぞれの好きなジャンルを共有できるのはいいですね。
ふたりで音楽を楽しんでいます。一緒にフェスやDJイベントに行きますし、家でも、ふたりとも料理が好きなので、音楽をガンガン流しながら料理を作ったり、週末はお酒を飲んで過ごしたりしています。
――音楽をセレクトする権利はどちらに?
平日は、私はひとりで好きなだけ聴いているので、週末は夫が好きな曲をかけていることが多いです。
――ライブやフェスは、現役の頃はなかなか行けなかったのではないでしょうか?
そうなんです。なので、今、めちゃめちゃ楽しんでいますね。今、私が憧れているのがDJです。その場の雰囲気で、いろんな音楽を流していくっていう。DJスクールに通いたいなと思ったりもします。
今は、デジタルのDJ機材もあって、それはそれで便利だと思います。けど、レコードを取り出して、ジャケットを目の前に置いてかけるという、アナログなのがやっぱりすばらしいなって。
小さいハコ(会場)のDJイベントによく行くのですが、この時期は週末にマラソン大会の仕事が多いので、なかなか行けないです(笑)。
――野口さんにとって、音楽とはどんなものなのでしょうか?
現役時代は、走るために聴いていましたね。音楽は、癒やしになったり、ストレス発散になったりしていましたね。
今は音楽の幅も広がり、心から楽しんでいる感じです。今の時代は、ストーリミングで、すぐに聴きたい曲にアクセスできるのもいいですね。さっきまでアナログのDJが素晴らしいって言っておいて、なんですが……(笑)。
取材・文/和田悟志
撮影/坂本 陽