交差点付近では多くの歩行者がスマホをかかげ…

後半戦、センター街のスポーツバーでは多くのサポーターたちが、選手の一挙手一投足を固唾を呑んで見守っていた。
20時36分頃、日本代表がクリアミスからコスタリカ代表に先制点を奪われると、サポーターたちはいっせいに肩を落とした。

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スポーツバーで肩を落とすサポーター

20時54分、後半、攻めに攻めた日本勢だが、世界的GKナバスの壁は崩せず、コスタリカに0―1で敗北した。センター街中心にあるテレビ中継をおこなっていた飲食店の前では多くのサポーターたちがタメ息を吐き、崩れ落ちた。

「帰ろ、帰ろ…」サポーターたちは、すぐに渋谷駅方向に向かい、背中を丸めて歩き出した。

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渋谷駅に歩き出したサポーター

「ゆっくり歩いてください」「左側を歩いてください!!」
21時、スクランブル交差点付近では、警察官は声を張り歩行者の誘導をおこなっていた。ユニフォーム姿の男性は「負けたんだから早く帰せよ」とくだを巻いていた。

交差点付近では多くの歩行者が、スマホをかかげ、誘導する警察官を撮影していた。

「本当はハイタッチしたいけど、そんな気になれないからせめて今日の記録を残そうと思って…明日会社休もうかな」栃木県在住の会社員男性は涙目だった。

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本当はハイタッチしたいけど…

「自分の気持ちが足りないから負けたんです」

初めて顔にペイントをして観戦に挑んだ池袋在住の男性は、記者に悔しさを漏らしていたが、目の前にコスタリカ代表のユニフォームを着たコスタリカ人サポーターをみつけると「おめでとう!」と肩を組んだ。
「スポーツマンシップにのっとって、そこは勝利を称えないと…」男性はコスタリカサポーターと共に“ニッポンコール”をした後、笑顔になった。

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日本人サポーターとコスタリカ人サポーター

21時30分、警察官やDJポリスも撤収準備にはいり、多くの日本人サポーターが渋谷駅に向かうなか、センター街入口でポーズをとり、はしゃいでいたのはサッカー芸人集団だった。複数のカメラに囲まれポーズをとり「気持ち切り替えていこう」と大声で周囲に呼びかけていた。

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センター街入口ではしゃぐサッカー芸人

22時、笑顔ではしゃぐサッカー芸人に対し、声を荒げたのは泥酔した女性サポーター。
「何で笑ってられるんだ!」「悔しくねえのかよ!」友人に抱えられながら叫んでいた。

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ご立腹の女性サポーター

24時、ほとんどのサポーターは帰路につき、渋谷は閑散としていた。

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閑散とした渋谷

取材・撮影・文/集英社オンライン編集部ニュース班