新キャラ多数で進むMCUの世代交代
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※以下、MCU作品のネタバレ要素を含みます。未鑑賞の方は十分に注意してください。
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サノスの“指パッチン”同様、現実世界にもまた、コロナ禍で大きな混乱が生じた。MCU作品、特に映画はその公開スケジュールに変更が重なったが、2021年に立て続けに公開されたもう一つの作品が『エターナルズ』(同年11月)だ。
「『エンドゲーム』は始まりに過ぎない」という煽りと共に公開された本作。登場するのはアベンジャーズに次ぐ新たなヒーローチーム「エターナルズ」だ。彼らは7000年にわたり、人智を超えた力で人類を密かに守護してきた10人という設定。
これまで科学や魔術で戦う人間のヒーロー以外にも、「神」などが登場してきたMCU作品。エターナルズは絶対的存在である「セレスティアルズ」によって生み出された「不死不老の宇宙種族」という扱いになる。
ミッドクレジットシーン、ポストクレジットシーンの展開やそこに登場するキャラクターたちは、フェーズ5以降も含めた登場人物の初披露という役割も大きそうだ。
一方、同じく2021年11月に公開されたドラマシリーズ『ホークアイ』は、やや毛色が異なる。主人公の一人は、アベンジャーズ創設メンバーである「ホークアイ」ことクリント・バートン。クリントのただ一つの願いは「アベンジャーズを辞め、家族と一緒に平和なクリスマスを過ごす」こと––––––––––。
このあらすじからもわかるように、ややコメディタッチで描かれるこのシリーズ。ただ、アイアンマンしかり、ブラック・ウィドウしかり、アベンジャーズの創設メンバーの「『エンドゲーム』後」があまりに辛いものも多く、クリントの奮闘は救いでもある。
もう一人のホークアイとも言えるケイト・ビショップは、原作では若手ヒーローで構成されるヤング・アベンジャーズのメンバー。二代目ブラック・ウィドウとなったエレーナも登場し、同時にMCU内の世代交代も感じさせる。