では、50年以上前のジャンプ初アニメ化作品の
テーマソングはどうだったか

さて最後に。
蛇足ではございますが。

ここは“集英社オンライン”なので、敬意を表して同社発行の漫画で初めてアニメ化された記念碑的作品、「男一匹ガキ大将」(本宮ひろ志原作「週刊少年ジャンプ」連載 1969年アニメ化)のオープニングテーマ(歌・穴倉正信 作詞・森本浩史 作曲・広瀬健次郎)の歌詞を見てみよう。

すべては「銀河鉄道999」から始まった。アニソンがヒットチャートを席巻するまで_9
「男一匹ガキ大将 第3巻」本宮ひろ志(集英社・刊)

“  人に出来ない デッカイことを
 俺はやるんだ やりぬくぞ
 人生は勝負だぜ
 意地があるなら 泣きごというな
 見せてやれ ど根性
 男一匹ガキ大将”

あれ?
「男一匹ガキ大将」とは、男気あるガキ大将の主人公がケンカで子分を増やし、ついには日本中の不良を従える総番に登りつめて日本を動かす男となる物語で、現代の基準に照らせば、コンプラ的にすべてが間違っているような作品だ。

その世界観を端的に表現したテーマ曲を引き合いに出し、現代のアニソンとの大きな違いを示して本稿の結びにしようと思ったのだが、意外や意外。
もちろん、半世紀以上前の作品なので、表現にはいろいろとおかしなところもあるが、一つ一つの言葉を現代風に置き換えていけば、もしかしたら「ONE PIECE」や「鬼滅の刃」の世界観にもつながるのではないだろうか。

やっぱジャンプってぶれていないんだなあ、と改めて感心させられる結果となり、本稿の結論の方がブレブレになってしまったが、まあいいでしょう。

お後がよろしいようで。

文/佐藤誠二朗