<台湾囡仔>

独特な五・七・五、東京とソウルの交換日記、コロナ禍の美大生の創造…「TOKYO ART BOOK FAIR」で見つけた名作たち_16
台湾出身で、日本に暮らすTEI YUさん

カオスだけどなぜか懐かしい

ファンシーでカオスな色使い。でも、どこか懐かしさを感じるような空間が広がっていた台湾出身のTEI YUさんのブース「台湾囡仔」。

肉の断面をスキャンした写真が表紙の、その名も『肉』という冊子がまず目に飛び込んできた。「成分:(LOVE/100%)、賞味期限:2022/10/30」とある。日付はTABFの最終日だ。

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『肉』(¥2,500)は台湾の夜市を紹介している

TEI YUさんは、5年前にスタイリストを目指して台湾から移住し、文化服装学院を卒業後アパレル業界で働いている。

「台湾の庶民文化を紹介したくて。夜市は私にとって親しみがある場所だけど、実はちょっと悲しいストーリーもあることを伝えたかったんです」

隣に並んでいた『我欲甲你做伙幾系郎』は広げると4mもある蛇腹の本で、部屋にある日用品と家電を使い、自身をモデルにしてスタイリング。写真やイラスト、グラフィック、文字との一見めちゃくちゃなコラージュに圧倒される。

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『我欲甲你做伙幾系郎』(¥2,000)はコロナ禍に自宅で撮影をした

台湾と日本の文化をミックスさせながら作り続ける作品をもっともっと見てみたい。

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購入すると、ビニールにパッケージングして持ち手ヒモをつけてくれた。台湾でポピュラーな包み方だそう

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