「もう遅い」と思わないで!
大きくなったらツールを使って&淡々と
――しかし、大きくなるまで性の話をする機会がないことも多いと思います。そのような場合はもう手遅れなのでしょうか……。
「そんなことはないですよ。小学校に上がると性の話について冷やかしたり、『恥ずかしい言葉』として相手にぶつけたりする子がいますが、そういう子に対して、保護者はあくまで淡々とその意味や相手の感じ方を教えることが重要です。
子どもが性的な言葉を使うことに嫌悪感を感じる保護者は多いと思いますし、それは仕方のないことです。だからこそ、保護者は感情的にならずフラットな態度で接し、人をからかったりふざけたりするために使う言葉ではないことを教えてあげましょう。
留意点として、性に関することを汚いこと、恥ずかしいことという印象にならないように伝えたいですね。ネガティブな言葉を使わずに説明するというのがポイントだと思います」
――高学年以降の、そもそも保護者に話さなくなる年齢の場合はいかがですか?
「そういう場合は本やネットなどのツールに頼りましょう。
思春期以降、保護者から性の話を聞きたくないと思うことは当然です。そういうときは、性教育の本をさりげなく置いたり、テレビで性の話題が出たときに『これどう思う?』などと話しかけたりするのもよいかもしれません。
性のことに関わらず保護者が子どもに何かを教えるとき、『自分の言葉で伝えなければ』と思われる方が結構いるのですが、伝わることが大事ですし、今はしっかりとした情報を伝えてくれるメディアもたくさんあるので、そういったものをどんどん活用してほしいです」
性教育サイト「命育®」10代・中高生向けコンテンツ
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