見た買った愛した『スター・ウォーズ』
その流れで、1999年に『スター・ウォーズ』新3部作が始まってからは、新作が公開されるたびに大特集をやることになった。映画のオープニングからエンディングまで、ディテールにこだわっての解説をときには数十ぺージにわたって書く。たとえば「いやな予感がする」という『スター・ウォーズ』シリーズではお馴染みのセリフを誰が、どんなシチュエーションで口にするのかをすべてのエピソードからピックアップする。そんなことをずっと、3部作続けてやらせてもらったのだ。いうまでもなく、これもとても楽しい作業だった。
ちなみに、新シリーズの1作目『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』公開のときは、誰よりも早く見るべく、数人の友人たちとロサンゼルスに行き、SWファンにとっては聖地でもあるあのグローマンズ・チャイニーズ・シアターの列に並んで公開のカウントダウンを味わった。面白かったのは、映画業界の知人や各雑誌の映画担当がたくさん来ていたこと。彼らとの遭遇率は東京にいるときより明らかに高かった。そのなかには「ロードショー」編集部のS女史もいて、初期のアカデミー賞会場になっていたルーズベルトホテルでお茶したことも楽しい思い出だ。
また、初日の列に並ぶ『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの“フロド”ことイライジャ・ウッドと、“サム”ことショーン・アスティンに遭遇したことも。普通に並んでいたので、一緒に写真を撮らせてもらったのだが、その写真、どこにいっちゃったんだろう。
そういうときに購入した『SW』の関連書籍や雑誌をもとに、映画のディテールのお楽しみを書いていたわけだが、一緒に手に入れていたのは大量の映画グッズ。トイザらスや、マーク・ハミルの息子が勤めていたサンタモニカのおたくショップ、PUZZLE ZOOで、フィギュアやモデル等を買い込んでいたのが懐かしい。調べてみたら、このショップ、今でも健在のようだ。素晴らしい!
コロナ禍で思い切って断捨離を決行したとき、オビ=ワン・ケノービやクワイ=ガン・ジンの顔が印刷された紙コップや紙ナプキン、人前では絶対に着られないダサすぎるTシャツ等、何でこんなの買っちゃったんだろうというグッズが大量に発掘されて苦笑い。しばし当時の思い出に浸っていた。
考えてみれば、そうやってグッズを集めたいという気持ちにさせてくれる映画も少なくなったように思う。一番最近、購入したのは……『マンダロリアン』(Disney+で配信中のスピンオフ)のベビーヨーダのフィギュアかなあ。まあ、相も変わらず『SW』LOVEなんですけどね(笑)。