「トータル100回まではいかないけど、20回ぐらいは言ったと思います」
そのAさんは一度、欄干から橋の内側に降りてきた。Aさんは怖がっているから、「死ぬ気はないじゃん」と内田被告は思ったそうだ。なのに、なぜ再び欄干に座らせたのか。その理由を弁護士に問われると内田被告はこう答えた。
「断ると思ったので『欄干に座って』と言うと、Aさんは断らずに上がって行ったので特に止めることはありませんでした」
この場面で小西受刑囚は内田被告とともに「落ちろ」「死ね」と連呼したと証言している。これについて弁護士は本当に「死ね」と思っていたのかと内田被告に尋ねた。
「違います。死にたいと言っているのがAさんの本心なのかどうか確かめるために何度も言いました。トータル100回まではいかないけど、20回ぐらいは言ったと思います」
内田被告は、無抵抗の少女を欄干に何度も座らせ、「死ね」と罵倒を繰り返したことになる。仮に、小西受刑囚が証言している「背中を押した」という行為がなかったとしても、その死に責任がないと言えるだろうか。
事件後に逮捕されるまでの間の心境を問われた内田被告が「この先どうなるのだろうと思ってました」と答えて弁護側の被告人質問は終わり、この日は閉廷した。次回公判は6月3日、検察側の被告人質問が行われる予定だ。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班













