親族の発言がきっかけで「可愛いと思えなくなった」母が虐待を…
平晴流被告(26)と妻の菜々美被告(26)は、2024年秋ごろから長女の流菜ちゃん(当時2歳)に暴力を振るい、必要な治療を受けさせず、2025年7月10日に外傷性ショックで死亡させたとして起訴されていた。事件の詳細について捜査関係者が語る。
「夫婦は日常的に長女に暴力を振るっており、2025年7月上旬にあごを骨折させるけがを負わせた。長女はあごを骨折して十分に食事をとるのが難しくなったこともあり、低栄養状態に陥った。
夫婦はそのことを認識していたにもかかわらず、必要な医療措置を取らなかった。夫婦には2人の子どもがいたが、虐待されていたのは長女だけで、外出時に長女だけを家に置き去りにすることもあった」
虐待が始まったのは、流菜ちゃんが1歳半ごろのことだった。夫の実家に流菜ちゃんを連れて行った際に親族が流菜ちゃんの顔をじっくりと見て『長男が一番可愛い』と言ったことで、流菜ちゃんのことを可愛く思えなくなった菜々美被告による虐待が始まった。
流菜ちゃんの背中を足で踏みつけたり、リモコンで頭を殴ったりしたという。同じ頃から父親である晴流被告も虐待を始め、2025年6月まで続けていたと被告人質問で述べた。晴流被告は、外出先で流菜ちゃんが泣き止まなかったり、周囲の人に迷惑をかけたりしたことが理由だったと説明した。
また、夫婦は自身の過去の体験が虐待につながったかのような内容も被告人質問で語っていた。菜々美被告は虐待の理由について「私の顔に似ていることが一番の理由だと思う。幼少期に母親に『ブス』『死ね』と暴言を浴びていた。(長女は)自分に似ている。かわいいと思えなくなった」と述べた。
一方、晴流被告は「自分自身ネグレクトや暴力を受けてきた。これくらい大丈夫だろうという気持ちだった」「(振るった暴力について)パーで叩いたり、げんこつなど。手加減はしていた。蚊とか虫を殺すような勢い」と語っていた。
最終意見陳述では、菜々美被告は「流菜に心から謝罪をします。本当にごめんなさいと伝えたいです。母親でありながら流菜の体だけでなく心も深く傷つけてしまいました」、晴流被告は「娘には本当に謝っても謝りきれません。成仏できるよう罪を償い、娘の無念や思いを背負い続けます」と、それぞれ自身の心境を述べた。













