「東京での研修」を理由にバイト代を前借りしていた

次の仕事が見つかり異変も感じられなかった安達容疑者が逮捕された時のことを、母親は整理がつかない様子で話した。

「闇バイトに、あれに(手を)出したのかな、慎哉……。(金が)足りない時は『父ちゃん貸して』って素直に言うもんね。親からは『絶対(他人から金を)借りるんじゃないよ』ってそれはもう常に厳しく言ってますから。全然想像がつかないです。金に困って闇バイトに手を出すっていうのは私には想像できない。

土曜日(23日)の朝に警察が来て『息子さんいますか?』って。もう震えが止まらなかったです。お巡りさんに『これやったの?』って聞かれて、本人は『それはやってない』って声張って言っていました。弁護士も、やってないって慎哉が言ってるって……。

警視庁の刑事さんも『もしかしたら、携帯でSNSとかそういうので(つながって)罪をかぶせちゃうのもいるから、よく調べます。上層部を必ず捕まえます』って言って帰ったんですよ」(母親)

安達容疑者(写真/知人提供)
安達容疑者(写真/知人提供)

いっぽうアルバイト先のオーナーによると、安達容疑者は「東京での研修」を理由にバイト代を前借りしていたという。

「彼は性格は明るくて優しい子でしたよ。仕事をばっくれるとか、急に休むとかは全くありませんでした。虫も殺せない人で牛を可愛がっていました。ただ今年に入ってから宇都宮でガールズバーをやるという話を友達から聞いて受けたそうで、ちょこちょこお金を借りてきました。

ガールズバーを運営するのに必要な資格の研修を東京で受けるからと5月に入って8万円を給料から天引きした上で貸してほしいと頼まれました。3月にも、東京へ研修に行くという同じ理由で、交通費の2万円を貸してほしいと言われて貸しています。

ガールズバーは私が聞いてる限りでは店長になるという話ではなく、従業員でした。(逮捕容疑の事件があった)4月7日は調べたところ、彼は朝も夕方も勤務していて遅れることはありませんでした」(オーナー)

新たな仕事を見つけたのに研修のためと言って最近になってお金を借りていた容疑者。その周辺で何があったのか。捜査の進展が望まれる。

「ゴボウ御殿」と呼ばれ、近隣に親しまれていた資産家の家(撮影/集英社オンライン)
「ゴボウ御殿」と呼ばれ、近隣に親しまれていた資産家の家(撮影/集英社オンライン)
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班