血糖値スパイクが「酸化ストレス」を生む

糖化と同時に起こるのが、「酸化」です。

酸化とは、呼吸で取り入れた酸素から生じる活性酸素によるものです。

酸化は細胞や組織を「サビさせる」反応であり、雨ざらしでサビた自転車が動かなくなるように、からだのはたらきもダウンします。

写真はイメージです 写真/Shutterstock
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私たちは呼吸によって酸素を取り入れ、その酸素を使ってエネルギーをつくり出しています。この過程では、必然的に「活性酸素」という物質が生まれます。

活性酸素は、本来は体内に侵入した細菌やウイルスをやっつけるために必要なものです。しかし、活性酸素が過剰に発生すると、自分自身の細胞まで傷つけてしまいます。

金属が酸素に触れてサビるように、細胞も活性酸素によって「サビ」ます。これが酸化です。

血糖値スパイクで血糖値が乱高下すると、酸化ストレスが生じます。

からだには普段、有害な活性酸素を無力化する抗酸化酵素が控えています。この抗酸化酵素がうまく働いていれば、活性酸素による害は最小限に抑えられます。

しかし、この酵素のはたらきが落ちたり、その能力を上回る大量の活性酸素が生じたりした状態が、「酸化ストレス」です。酸化ストレスが蓄積すると、糖質老化を一気に進めてしまいます。

血糖値が急激に上がると、細胞には一気に大量の糖が流れ込みます。細胞はその糖を使ってエネルギーをつくろうと、発電所であるミトコンドリアをフル稼働させます。

しかし、エネルギーを生み出す過程では、お伝えしたように、必ず活性酸素という副産物が発生します。急激にエネルギー産生が進むほど、この活性酸素も過剰に生まれてしまうわけです。活性酸素は細胞や血管を傷つけ、老化や病気を進める原因になる物質です。