青切符導入で高まる自転車と大型トラックの緊張感

青切符の導入は、とりわけトラックドライバーへの影響が大きい。

そもそも大型トラックは車体が長く、左後方が広い死角になりやすい。

一方で、自転車側には「自分がトラックの死角に入っている」という意識を持ちにくく、本人が気づかないうちに見えない位置へ入り込んでしまうケースもある。

車体の大きな車両と接触すれば、重大事故につながる可能性も高く、法改正前からいつ自分が加害者になるかわからない不安を抱えながらハンドルを握るドライバーも少なくなかったという。

トラックドライバーの死角のイメージ図 
トラックドライバーの死角のイメージ図 
すべての画像を見る

そうしたなかで、改正道路交通法により自転車の「車道左側通行」があらためて徹底されるとともに、大型トラックを含む自動車が、車道を走る自転車の右側を通過する際の新しいルールも設けられた。

自動車が自転車の右側を通過するときは、十分な側方間隔を確保すること、そして1mほど間隔を確保できない場合は時速20〜30km程度が目安とされている。

道路交通法改正から約3カ月が経ち、トラックドライバーはこうした法令の変化を日々の運転のなかで実感しつつある。

「車道を走る自転車は明らかに増えたと感じますし、そのぶん、急に飛び出してくることに対する不安も強くなっています。警察庁の目安は少なくとも1m程度ですが、安全確保のため1.5mほど距離を取って追い越す必要もあって、正直走りにくさはあります。トラックは車体が大きいので、十分な間隔を取ろうとすると自分の車線だけでは収まりきらず、ムリな追い越しは避けて待つ場面も増えました」(ドライバー・鷹阪さん)

トラックドライバー歴2年の鷹阪直緒さん(丸東運輸株式会社) 
トラックドライバー歴2年の鷹阪直緒さん(丸東運輸株式会社) 

また、東海クラリオンの仲田氏によれば、路上駐車の車両を避けるために急に車道側へふくらむ自転車との遭遇も増え、危険を感じる場面が増えたというのが現場の共通認識だそう。

こうした状況はドライバーの心理的負担をさらに押し上げており、その課題を補う手段として注目されているのが「A-CAM3」である。