「暑さ対策をしないと、人間は簡単に死にます」

暑さ対策グッズへの関心も高まり、店舗によっては品薄となっている。7月23日放送のTBS系『ひるおび』では、「3日連続の酷暑日に要警戒」として酷暑を特集。家電量販店では、持ち運びできるハンディファンの欠品も出ていると紹介された。

いまや夏の定番アイテムとなったハンディファンだが、使い方によっては、熱中症対策になるどころか、かえって危険になることがあるという。

「猛暑・酷暑は災害です」「暑さ対策をしないと死にます」とSNSで警鐘を鳴らした、気象学者で雲研究者の荒木健太郎氏に話を聞くと、勘違いされがちな暑さ対策のひとつとして、高温の屋外でのハンディファン使用を挙げた。

「35℃以上のような高温の環境でハンディファンを使っても、温風が来てしまいます。それでは、なかなか体温を下げる効果は見込めません。熱い風を体に当て続けることで、かえって熱中症の危険性が高まることもあるのです」(荒木健太郎氏、以下同)

気温が35℃を超えるような屋外では、うちわや扇子で熱風を送り続ける場合も同様だという。

ハンディファンを使用するなら、首元などにぬれたタオルやハンカチを巻き、そこへ風を当て、水分の蒸発によって体を冷やす方法が有効だ。冷房の効いた室内で補助的に使う方法もある。

しかし、誤った使い方は後を絶たない。荒木氏が特に注意を呼びかけるのが、屋外を移動する際、ベビーカーにハンディファンやシート型のファンを取りつけて、子どもに風を当て続ける行為だ。

35℃以上では危険 ハンディファンの使用方法(写真/Shutterstockより)
35℃以上では危険 ハンディファンの使用方法(写真/Shutterstockより)
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「天気予報で発表される気温は、地面からおよそ1.5~2メートルの、大人の顔に近い高さで観測されています。しかし、強い日差しで熱せられた地面付近は、それ以上に高温になります。地面に近いベビーカーに乗る乳幼児は、大人よりも厳しい暑さにさらされているのです。

冷房の効いている屋内ならいいのですが、屋外で、ベビーカーの高さに温風を当て続けるのはかなり危険です。日よけをつけて、できるだけ素早く涼しい場所へ移動してください」