やがて全身の臓器にダメージが広がる
このドミノで説明するならば、メタボリックドミノで「ドミノが倒れる」ことこそが、糖質老化にほかなりません。つまり、糖質過多を控えて食後高血糖が防げたら、ドミノがやすやすと倒れることはなく、糖質老化は避けられるのです。
経過した暦時間は巻き戻せませんが、メタボリックドミノのうち、糖尿病、高血圧、高脂血症、肥満といったいわゆる「メタボ」、脂肪肝までなら、まだ元に戻れます(これを「可逆的」といいます)。糖質老化を避けるような食生活を送っていれば、時間を巻き戻すように生物学的年齢が若返るのです。
そこを越えてしまうと、たとえその後に糖質を控えたとしても、倒れ始めたドミノを止めることはできません。からだに起きた変化が元に戻らなくなってしまうのです(これを「不可逆的」といいます)。
糖質によるダメージが積み重なると、まず血管が傷つきます。
太い血管で起こるトラブルを「マクロアンギオパチー」といいます。血管の内側が傷つき、だんだん狭くなっていくことで(これを動脈硬化といいます)、心筋梗塞や脳卒中といった命にかかわる病気のリスクが高まります。
著者の山田悟さん
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一方、細い血管、つまり毛細血管で起こるトラブルを「ミクロアンギオパチー」といいます。腎臓や目、神経など、からだのすみずみに張り巡らされた毛細血管が傷むと、腎臓のはたらきが落ちたり、視力が低下したり、手足がしびれたりといった問題が起こります。
つまり、糖質老化が進むと血管が傷み、やがて全身の臓器へとダメージが広がっていくのです。
「今日がいちばん若い」という言葉がありますが、糖質老化も早期に発見し、早期に対処しなければ、後戻りできない日がいつか来るのです。
文/山田悟
2026/4/30
1,540円(税込)
224ページ
ISBN: 978-4763142870
お昼を食べた後に眠くなる=「糖質疲労」、
放ったままにしていませんか?
糖質疲労を放置していると起こる
「細胞や内臓の変化」。――すなわち、これぞ「糖質老化」です。
糖質老化を防ぐために……
◎避けるべきその1:カロリー制限
最新研究で判明! カロリー制限でやせると、結果的に太り、老けます。
◎避けるべきその2:すべての元凶「果糖」
お酒を飲まない「脂肪肝」、「心不全」が異常に増えている犯人は「果糖」。
からだじゅうを「脂肪まみれ」にしてしまう、この「果糖」の怖さに迫ります。
エビデンスの「質」に圧倒的定評のある、糖尿病専門医・山田悟医師による、
世界最先端の「糖質とうまく付き合う方法」とは!?
「老けない食べ方」も、本書でご紹介しています。
「“糖質過剰摂取”を、次の世代の負の遺産としてはいけない」
という山田医師の強い思いから生まれた
『糖質疲労』『脂質起動』『糖質老化』の3部作、
糖質が、疲労感だけでなく「内臓の変化」「つくはずのないところへの脂肪」
といった健康被害をもたらすことを、懇切丁寧にご紹介。
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ご自身やご家族のための、ただしい健康知識をアップデートしてください。
<目次より>
甘いものへの欲求を我慢せず
太らず、老いず、
内蔵を長持ちさせる「食べ方」があります。
・中年太りの人は「すい臓疲労」している
・「果物は低GIだからOK」は勘違い
・心不全パンデミックの陰に「果糖」?
・痛風も「プリン体」より「糖質」が原因
・内臓脂肪を超える悪玉?「第3の脂肪」とは?
・お酒の飲みすぎではなく、「果汁ジュースの飲みすぎ」で脂肪肝に
・「甘いものがやめられない人」がまず真っ先にすべきこと