【漫画】働きすぎてうっかり自殺しかけました。
「死ぬくらいなら会社辞めればいいのに」ができない理由(1)

Q.がんばることは大事だというけれど、いったいどこまでがんばればいいのですか?

(ゆうき先生)たしかに、がんばることは大切です。

生きていると、誰でもがんばらないといけない場面、無理をしないといけない場面に出くわすことはあります。仕事で多少無理をしてでもがんばった結果、成功を手に入れた人の話を聞いて「自分も、もっとがんばらなきゃ」と思っている人もいるかもしれません。

しかし、がんばり続けて、プツンと切れてしまう人も多々います。日本では年々過労死する人が増えています。厚生労働省のデータでは、2021年に過労死等による労災請求件数は前年よりも264件の増加して3,099件にのぼりました。

がんばることは大切だけれど、がんばりすぎて命を落としてしまう人までいる。

では、いったいどこまでがんばり続ければいいのでしょうか。

この質問に対しては、あなたが会社勤めをしているとしたら、
「月平均80時間以上残業をしてまでがんばることはやめてください」
と答えるしかありません。残業時間が月80時間以上続くと過労死のリスクが高まるといわれているからです。

人間には ページにあるように個体差がありますし、職場によって受けるストレスは変わってきますので、100時間残業しても平気な人もいれば、

80時間以下の残業時間でも、心や体を壊す人もいます。

つまり、働いている〝時間〟だけでは「がんばりすぎ」なのか「まだがんばれる」のか、判断することはできないのです。

【(2)へつづく】

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『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)』(あさ出版)
汐街コナ ・著, ゆうきゆう・監修・執筆協力
【漫画】働きすぎてうっかり自殺しかけました。「死ぬくらいなら会社辞めればいいのに」ができない理由(1)_2
2017年4月10日
1320円(税込)
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精神科医・ゆうきゆう(『マンガで分かる心療内科』シリーズ)が監修・執筆を担当し、過労死・過労自殺する人が「死ぬくらいなら辞めれば」ができない理由をわかりやすく解説しながら、仕事や会社に追いつめられている人がどのようにすればその状態から抜け出し、自分の人生を大切にするための方法と考え方を描きおろしました。また、過労やうつ状態から抜け出して幸せになった人を取材して描きおろした「実録! ブラックな状況を抜け出しました」も収録。もうあのような過労自殺の事件を繰り返したくない。現代日本で働くすべての人に必読の1冊です。
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