飼い主の事情で手放されたハク号、警察犬になるまでのストーリー
警察犬ハク号の訓練にあたっているのは『井東警察犬・愛犬訓練所』所長で警察犬指導士の竹越ひかるさん(50歳)だ。
ハク号はふだん、日向警察署で暮らしているわけではなく、警察署から5kmほどの訓練所にいる。ハク号はどこで生まれ、これまでどう過ごしてきたのか。竹越さんに聞いた。
「もともとはペットショップで生まれた子でした。その後、一般の方に飼われていたのですが、ある事情で飼えなくなりこちらで引き取りました。
1年ほど訓練をする中でガッツと集中力、それを維持する力があると感じ警察犬に向いていると思いました。それで訓練1年目で試験に挑戦させようと思ったのです。
1年目で一発合格する犬はそういないんですよ」
その可愛い見た目に反して、かなり頼れるハク号。昨年12月の試験の時も、竹越さんを驚かせる集中力を発揮した。
「試験の場では服従訓練というのも行います。そこで休止の姿勢で5分間待つという状況がありました。
通常の訓練時は誘惑に負けて動いてしまうことが多かったのですが、本番時、他の犬が動いたりする中でハクは5分間、審査員がハク周辺を回っても休止の姿勢を貫きました。
すごい集中力を発揮してくれて本番に強い子だと改めて感じましたね」
ますます優秀さを感じさせるハク号。訓練所での普段の様子はどんな感じなのか。
「ものすごくヤンチャ! 大型犬にも負けない元気と体力と持久力があります。それでいてすごく賢い。服従性や柔軟さもあり、改めて犬種や年齢ではなく個体差なのだと感じます。
うちに一時保育で来るポメラニアンのぷりんちゃんのことが大好きで、いつも来るととんでもない速さで迎えに行きます。トイプードルのチクワくんともよく遊んでます。もちろん大型犬とも楽しく遊んでいますよ」
記者が取材のため竹越さんに電話をした4月16日11時30分頃のハクくんの様子も尋ねた。
「午前中にたくさん遊んで餌を食べて今は昼寝しています。午後から5分から30分ほど訓練します。訓練は長ければ長いほどいいわけではなく、短期集中するなどその時に応じて行います」














