廊下で見守っていたおばあちゃん

廊下には杖をついたおばあちゃんの姿がありました。何をしているのか。孫娘が教室で怪我をするかもしれないから、見守りに来ていると言うのです。なかには弁当まで持って一日中教室を見張っているという保護者もいるそうです。

校内で孫を見守る老婆も(画像はイメージです)
校内で孫を見守る老婆も(画像はイメージです)
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横の教室は1年生が使っていました。廊下にはついたてがあり、こう記されています。「ここから先は2年生のゾーン」。つまり、危険だからトラブルを避けるために入れないようにしているのです。

一方、トイレの出入り口は「常に開けておくこと」になっています。なぜならそこで子どもたちがたむろして、突発的な事故が起きる可能性が高いとの判断からでした。個室はもちろん開けっ放しとはいきませんが、少なくともトイレの様子は廊下からもわかるようにしておく、ということでした。

次の時間、私はその教室で飛び込み授業をやりました。まず、最初に発した言葉はこれでした。

「チョーク貸してください」

黒板の下のチョーク入れに置いてなかったのです。子どもたちが先生に向けて投げる凶器になるからです。黒板消しもありません。同じ理由です。先生が自分で持っておくようになっているというのです。