ただただ波に乗るような生き方

――ルワンダ生活で驚いたことはありますか?

ルワンダは紅茶の輸出が盛んで、私もよく飲むんですが、ある日に現地の友人を家に招いてストレートティーを出したところ、「あなたの家は貧しいの?」と真顔で聞かれました(笑)。

じつはルワンダでは紅茶はミルクを入れるのが基本。牛は豊かさの象徴なので、牛乳を入れることで「お客をきちんともてなしている」ことになるんです。逆に、ストレートティーには「貧乏人の紅茶」というニックネームがついてます。つまり「ミルクを入れられないほど貧しい」というニュアンスになるんです。

ルワンダでは紅茶の輸出が盛ん。家庭でもよく振舞われるが、たっぷりのミルクと山盛りの砂糖を入れるのが基本だ
ルワンダでは紅茶の輸出が盛ん。家庭でもよく振舞われるが、たっぷりのミルクと山盛りの砂糖を入れるのが基本だ
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――なるほど……予想外なトラップですね(笑)。今後のご予定などはありますか?

自分でなにかを決めるというより、ただそこに来た波に乗る感覚で生きています。移住して1年ほどで、長期的な目標を立てるのをやめました。代わりに波が来たらすぐ乗れるように心構えをしているという感じでしょうか。今後、日本に戻るかもしれないし、別の国に行くことになるかもしれないし、ルワンダに残るかもしれない。そのときの流れ次第ですね。

文/おか けいじゅん
写真提供/masakoさん

masakoさん運営の「imigongo anywhere」 https://imigongoanywhere.com

『世界へ飛び出た100人の日本人』(集英社インターナショナル)
おか けいじゅん
『世界へ飛び出た100人の日本人』(集英社インターナショナル)
2026/4/6
2200円(税込)
320ページ
ISBN: 978-4797674798
世界で生きる日本人100名にインタビュー! アメリカで活動中のゆりやんレトリィバァさん大推薦! 「たった一度の人生、飛び出しちゃえばいい! 世界より未来の方が広い!! レッツゴー!!!」 北欧の建築家、インドの映画監督、小泉八雲の子孫、メキシコでバズった無職、パリのタトゥーアーティスト、ガーナのからあげ屋さん、コールドプレイと共演する人形劇作家、電子国家のエンジニア、ゴミを拾うウルトラマン、日本文学を広める編集者、カリブのDJ、内戦下の日本語教師、東南アジアで売れたお笑い芸人、東欧の空手家、牛糞アートの伝道者、アマゾンの雑貨屋さん、ナポリのスーツ職人、オーストラリアの三味線奏者、シングルマザーを支える社会起業家、南米のタンゴダンサー、ギリシャの料理研究家、etc……百様百様! 笑いあり涙ありの海外生活のリアル!