「外国人客の『ヘルプ!』という声も聞こえました」
事件当時、施設内の店舗はほとんどが営業中で、買い物客で賑わっていた。被害者の悲鳴や男の怒号が飛び交う現場は一時、地獄と化した。夫と一緒に来店していたという埼玉県在住の30代女性は恐怖の時間をこう振り返る。
「最初は棚のような大きいものが倒れるような『ガガガッ』という音が聞こえて、その直後にものすごい勢いで『助けて!』『逃げて!』という声が聞こえてきました。女性と男性の声が入り交じっていて、外国人客の『ヘルプ!』という声も聞こえました。
それで、奥の方から人がなだれるように一気に逃げてきて、パニック状態になっていたので、ただ事じゃないと思って夫と一緒に必死で逃げました。
店の構造的に、奥の方は小道具や商品棚のようなものがかなり入り組んで置いてあるので、逃げにくい場所だったと思います。
実際に血が飛び散っている場面を私は直接見ていませんが、夫が、避難してくる途中の女性スタッフのシャツに血がついているのを見たと言っていたので、刺された被害者の近くにいたんだと思います」
ポケモンセンター内には当時、大勢の客がいたという。女性はこう続けた。
「店内は歩けないほどではないけど、平日の通常の混み具合という感じでした。春休みの時期らしく、子ども連れのお母さんやお父さん、外国人観光客の方々もたくさんいました。
店員さんもかなりいて、レジ、品出し、商品案内、誕生日のステッカーやプレゼント対応などをしている人を含めると20人前後はいたと思います。お客さんも数十人はいたと思います。
私は子どもの頃からポケモンが好きで、ここにも月1のペースで通っていたほどです。今日は仕事帰りに立ち寄りました。世界中から子どもから大人までいろいろな年代の人が楽しみに集まる平和な場所で、こんな悲しい事件が起きたことが本当に苦しいです。今も心臓がドキドキしています」













