大竹耕太郎にもらい泣き
牛窪 中江さんは著書の中で、阪神タイガースが「生きる支え」だと書かれていますよね。
中江 支えであり、張り合いでもあります。阪神を応援するようになるまで、1年単位でスケジュールを考えることなんてまったくありませんでした。でも今は、クライマックスシリーズや日本シリーズの日程まで確認して11月まで予定を立てる。それが終わっても、自主トレやキャンプの情報を追っていると、1年が終わっている。もうこれは十分すぎるほど、支えであり張り合いです。
牛窪 すごく分かります。毎日、18時の試合開始までに早く仕事を終わらせなくてはと必死です。
中江 試合後の気分も、勝ったか負けたかでまるで違ってきますし。
牛窪 どの球団のファンの方もそうだと思いますが、特に日曜日に負けると月曜日がつらいんですよね。
中江 つらいですね。
牛窪 私にとってはタイガースがもう「人生」そのものというか、著書にも書きましたが、ファンとチームや選手が一体化する「チームID効果(拡張自己)」という感覚に近いかもしれません。例えば2023年5月、大竹耕太郎投手のあの感動の試合とか。
中江 勝ち投手の権利を得る直前で降板したのに、その後にチームが打って勝ちがついたんですよね。ベンチで号泣する大竹投手を見て、こちらまで泣いてしまいましたよね。
牛窪 泣きました。野手陣みんなが、前年ソフトバンク(ホークス)を現役ドラフトで出された大竹投手を「なんとか打って勝たせてやろう!」と一体となって奮起した。本当に熱かった。
中江 野球はチームプレーでありながら、個人の成績も残さなければいけない競技ですが、今の阪神はチームプレーに徹している。その姿勢もまた大きな魅力ですよね。
















