「明確な線引きは難しく、感じ方には個人差がある」

では、着物を選ぶにあたって、どのような点に注意すべきなのか。

同担当者によれば、卒業式に保護者が着物を着る場合、一般的には「略礼装(準礼装)」に位置づけられる「訪問着」や「付け下げ」に礼装用の袋帯を合わせるのが主流であり、祝いの席に最適な装いだという。

また、幅広いシーンで着用できる利便性から「色無地」(柄のない黒以外の着物)を選ぶ人も多いと話す。

「着物選びのポイントとしては、ご自身に似合うお色味でありつつ、『主役であるお子様が引き立つコーディネート』を基準にお考えいただくのがよろしいかと思います」

写真はイメージです(PhotoAC)
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いっぽう、「華美すぎる」とされる装いについては「明確な線引きは難しく、感じ方には個人差がある」と話す。

「着物は洋装のスーツ等に比べてどうしても華やかな印象を与えやすいため、色使いや柄選びで全体のバランスを取ることが重要です。

具体的には、柄の面積が広いものや多色使いのもの、金糸の刺繍や金彩が多く施されたものは、豪華で華美な印象になりやすい傾向があります。

控えめな印象にしたい場合は、比較的小さい柄のものや、同系色でまとまったデザインを選ぶと良いでしょう。

柄行きの感じ方がご不安な場合は、『色無地』をお選びいただくことで、確実に華やかさを抑えることができます。

帯についても同様に、柔らかいお色味のものや、白・オフホワイト系(銀糸を含む)の帯が控えめでおすすめです。

帯に織り込まれた柄も、強い色調のものではなく、全体的に柔らかいトーンの柄付けを選ぶと上品にまとまります」

写真はイメージです(写真/PhotoAC)
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