ハルヒ抜擢も「なんでこの役が私にきたんだろう…」
――“ハルヒといえば平野綾”というほど、声も役もマッチしていたかと思います。あの役作りはどのようなアプローチで生まれたのでしょうか?
平野綾(以下、同) じつはハルヒ役に関してはオーディションを受けてないんです。ボイスサンプルを録って、いつの間にか決まっていたという感じで。
ただ、意外に思われるんですけど、私はもともと内向的で本好きなオタク女子だったので、キャラクターとしては長門タイプだったんです(笑)。
――ハルヒ同様、平野さんも活発なイメージがあるので意外です。
原作はもちろん読んでいたので、ハルヒ役が決まったときに「私、こんな過激こと言えない!」と思いました。「なんでこの役が私にきたんだろう……」って。
――超自己中で口も悪いキャラクターですからね。
当時、声優としてのキャリアも浅くて、大人しい役どころや実年齢より上の役が多かったこともあり、私の中の元気な役のレンジが本当に狭かった。その中で「気の強い女の子ってこんな感じかな?」とハルヒの表情を真似しながら一生懸命やったらああなっただけで、役作りというよりは精いっぱいの私……でした(笑)。
――斬新なストーリーとハルヒの強烈なキャラも相まって、『涼宮ハルヒの憂鬱』は社会現象になりました。どのタイミングでブームを実感したんですか?
その頃はSNSや動画投稿サイトというサービスが始まったくらいの時期だったんですけど、秋葉原のホコ天で大勢の人が集まって(EDテーマの)『ハレ晴れユカイ』を踊るって動画が動画投稿サイトで拡散されたんですよ。まだアフレコ中だったんですが、それをキャスト陣が見て「なんだかものすごいことになってるぞ」と。
――ニコニコ動画などで大きな話題を呼んだ伝説の動画ですね。ハルヒ熱が冷めやらぬまま、2006年10月放送開始の『らき☆すた』では、いわゆる萌えキャラの泉こなたを演じました。
『らき☆すた』も『涼宮ハルヒの憂鬱』と同じ座組(KADOKAWA×京都アニメーション×
――そうだったんですか(笑)。しかし、ハルヒとの声のギャップに多くの視聴者が驚きました。
制作陣が言うには、ハルヒとはまったく違う役を演じることで『この役を平野綾がやってるのか』という衝撃がほしかったということでした。ありがたいお話ですよね。














