見上愛がアニメ声優に初挑戦! 見違えるほどの成長に花江夏樹も驚き

――今作は主人公・リタとケイジの成長を軸とした物語で、おふたりの演技を堪能できる作品になっています。どんなことを意識して演じましたか?

見上愛(以下、見上) 何を意識すればいいのかすら分からなかったので、とにかく飛び込もうという気持ちでした。

花江夏樹(以下、花江) STUDIO4℃さんの作る映像は独特じゃないですか。その唯一無二の雰囲気を極力壊さないお芝居の作り方をしたいなと思いました。

──見上さんは初めてのアニメ出演となりましたが、花江さんと一緒にお芝居して吸収できたことがあれば教えてください。

見上 1日目は1人で収録して、2日目に花江さんとご一緒したのですが、3日目の収録で「1日目とは比べものにならないくらい良くなったね」とみなさんに言われました。それで、3日目に1人のシーンを全部録り直したんです。それくらい大きな影響を与えていただきました。

──花江さんは、見上さんとのお芝居はいかがでしたか。

花江 すごく素敵だなと思いました。最初から、声の質感が素晴らしいなと思っていたので。

リタはループから脱出しようと必死にあがくじゃないですか。その姿と心境的にリンクしたんだろうなと思うくらい、見上さんは役に入り込んでいました。あと、一日の始まりと終わりで演技が見違えるほど変化していて、その成長ぶりに本当に感動しました。

取材中に笑みがこぼれる二人(左・花江夏樹、右・見上愛)©桜坂洋/集英社・ALL YOU NEED IS KILL 製作委員会
取材中に笑みがこぼれる二人(左・花江夏樹、右・見上愛)©桜坂洋/集英社・ALL YOU NEED IS KILL 製作委員会

──当初は心を閉ざしていたリタが、どんどん心を開いていく難しい役柄ですが、どんなふうに演じましたか?

見上 監督からは技術ではなく、感情面での指示をいただきました。多分「こういう声を出してください」と伝えてもできないのが分かっているから、「こういう感情にしてください」と指示されたんじゃないでしょうか。だから普段お芝居している感覚で、リタの心境に寄り添っていきました。

──本作は原作とは違った視点で描かれていますが、どんな印象を受けましたか?

花江 本作のリタとケイジはそんなに強くないので、より成長を感じられる展開だと思いました。また2人が自分の弱さを伝えるシーンもほかの『All You Need Is Kill』とは違って、より繊細な印象でしたね。

見上 原作とは違う方向で、生きる希望を見出せる作品になっていると思います。花江さんもおっしゃったように、弱い2人だからこそ感情移入しやすいですよね。自分もこういう状況になるかもと思える瞬間がたくさんあったので、そこも魅力じゃないでしょうか。

──本作はキャラクターデザインも独特ですね。

花江 マンガ版を読んでいたので、最初ケイジはちょっと頼りない気がしました(笑)。でもこの物語としてはそれが味になっていると思いますし、だんだん成長していって、かっこいいと思いました。