最初はピリッとしていたかも(笑)
――本作『ルックバック』が声優初挑戦となる河合優実さん。学年新聞に掲載した四コマ漫画をきっかけに絵を描き始める小学4年生・藤野を演じられました。
オーディションで選んでいただけたということは、「“俳優としての私”が思っているものを表現しながら、藤野というキャラクターをつくっていくことを求められているのかな」と考えながらアフレコに臨みました。
声優としてのお仕事は初めてだったので不安でしたし、緊張していましたね。
――もうひとりの主人公・京本役の吉田美月喜(みづき)さんも声優初挑戦。京本は藤野と同じ学年新聞に四コマを連載し、その圧倒的な画力で藤野を驚嘆させた不登校の同級生です。
美月喜ちゃんとは以前ドラマで共演していて、「話しやすくていいコだな」という印象がありました。ふたりとも声優初挑戦でわからないことだらけだし、アフレコは難しいし、でもなんとかいい作品にしたい。そういう気持ちが混じり合って、最初はそれぞれがちょっとピリッとしていたかも(笑)。
――音響監督の方が環境を整えてくれたとか。
声優さんであれば個々に収録するところを、美月喜ちゃんと会話するように同じブースでアフレコさせてもらって。彼女が京本を演じようとするさまを間近で感じながら演技できたのは非常にありがたかったです。