1歳の誕生日がひとつの節目
現状、園としてはパンチくんを群れに戻すことを第一目標と考えている。そして徐々にだがパンチくんが群れに受け入れられている兆候も見られているという。
「パンチと交流する個体も増えてきていますので、園としては群れ入れが着実に進んでいるものと評価しています。
オランママと一緒にいる時間も少しずつ減ってきていますし、親代わりに思っている飼育員がエサを持ってサル山に入るとエサそっちのけで飛びついていましたが、先週初めて飛びつかない日がありました。
少しずつ群れの中で生活していくというようなことが増えていくのではないかって思っていますし、そうなってほしいと期待しています」
これまで市川市動植物園が人工哺育後に群れ入れに成功したのは、5頭中4頭だったという。
「ある個体は引っ込み思案で群れになじめず、群れから攻撃され続けてしまうということがありました。我々も飼育方法を工夫したりするのですが、最終的にはサルの性格の部分も大きいんです。
どうしても群れになじめなかったその子は今も1頭で別の檻にいます。そういう意味ではパンチはアクティブですし、われわれも頼もしく思っております。
いつになったらオランママ離れ、飼育員離れをするのかというのは私らもわかりません。群れに馴染んでもお母さんの場合はお母さんとして接するので、パンチが成長したのちオランママや飼育員にどう接するのかは現状ではわかりません。
ニホンザルは生まれてから半年までは母親のもとにくっついていて、半年から1年ほどで徐々に群れでのルールを学んでいきます。
パンチは今年の7月26日が1歳の誕生日ですから、そこで群れ入れが順調かどうかひとつの見方はできると思っています」
1歳の誕生日にパンチくんがどんな成長をしているのか今から楽しみである。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班













