9年間続けた芸能界をやめたワケ
──裏方もやって出役もやるとなると、両立が大変じゃないですか?
入社した当初は今ほど表に出て活動する予定ではなかったんですけど、次第に「出てほしい」と自分を求めていただくことが増えてきたので、その思いにはできるだけ応えたいなって。
入社して2ヶ月くらい経つんですけど、アイドル時代とは生活リズムが全く違うのでとにかく慣れるのが大変でした……。なんなら今の仕事の方が大変です。
──今の方が!?
はい、余裕で(笑)。アイドル時代は夕方から仕事の日もあれば、逆に昼間のうちに終わることもあったんですけど、今は最低限、絶対に月〜金は仕事があるじゃないですか。急に明日の仕事がなくなる、みたいなこともないので。基本毎朝出勤して、午後6時とか7時くらいには退勤する感じです。
──今の仕事をしていて、グループ時代の経験が生きているなと感じる部分はありますか?
もう全部ですね。こんなにも自分がやってきたことを活かせる仕事があるんだ! って。会社員としてデスクワークをしながら、YouTubeチャンネルの方にも出たりしてるので、そこはアイドル時代の経験が活かされてますし、あとはグループ時代、コロナ禍の活動自粛期間中に取ったドローン操縦の資格は撮影にも活用できるので、今の仕事は自分の才能を全部活かせる環境ですね。
英語もしゃべれてドローンも操縦できるならもっと他に仕事があったんじゃない? って言ってくる方もいるんですけど「いや、この仕事で全部活かせるから!」って。
──そのまま芸能活動を続けようとは思わなかったんですか?
最初はそのつもりでした。でも今の自分のポジションで芸能活動を続けたとしてこの先どうなっていくのかって大体想像がつくじゃないですか。アイドルとして9年間芸能活動をして「芸能界ってこういう場所なんだ」というのはある程度分かりましたし、このまま続けても果たして本当に華々しい未来が待っているのかと思うと、ちょっと厳しそうだな……って。
改めて自分がやりたいことは何なんだろうって考えたときに、ずっと好きだったYouTubeの世界に飛び込みたい、その中でも特にファンだったヒカルさんと一緒にお仕事がしたいと思って連絡しました。
──個人チャンネルを立ち上げてヒカルさんとコラボするという選択肢は?
もともと自分がメインで出るつもりもなかったですし、テレビやメディアにめちゃくちゃ出ていて人気のある人ならともかく、そこまで露出が多いわけでもない元アイドルが新しくYouTubeチャンネルを立ち上げたところで続けていくのが厳しいことは分かってるので。
実際私の周りでもYouTubeを始めたいと言ってる子はいるんですけど、正直そんなに簡単じゃないよって。やっぱりYouTubeって芸能界より下だと思われてるところがあって……。最初のうちは話題になったとしても、ずっと続けるのは本当に大変ですね。
取材・文/キムラ 撮影/野﨑慧嗣













