妻が逐一行動を把握しようとする

「どうして噓をつくのか、お聞きしてもいいですか?」
浩一さんのカウンセリングの冒頭、私は尋ねました。

「自分でもよく分からないというか。なんとなく噓をついちゃって、後から自分でも『正直に言えば良かった』と思う事が多いです」

私はさらに尋ねました。

「例えば、午後休暇を取って飲みに行く、というのは、うしろめたさみたいなのはありましたか?」
「それは……少しあったと思います」

写真はイメージです(写真/PhotoAC)
写真はイメージです(写真/PhotoAC)

浩一さんはそう答えた後、
「妻は結構細かいんです。僕の行動も逐一把握しようとするというか。誰とどこに行っていたとか。怒らないとは言いますけど、だからといって口出ししない訳でもなくて。『それって必要なの?』と聞かれたりする事もあって」

私はさらに尋ねます。
「女性の相談に乗っていた事も、咎められると思いましたか?」

浩一さんは「うーん」と首をかしげながら、
「前に話した時に『それって、なんであなたに相談するの? 同性に相談すればいいのに』と言われた事があって。また反対されるかな、と」
と説明しました。