「夫の介護はごめんだ」と離婚

この女性の場合、50代前半に結婚したが、5年間一緒に暮らして、どうしても価値観の違いを解消できなかった。

しかし、お金のことを考えると、離婚を切り出すことができなかった。熟年離婚は老後が迫っている中でするため、経済力や貯蓄が十分でないと難しい。

しかし、女性は、年金分割制度の導入により「何とかなる」と離婚を決意したのであった。

夫に離婚を突きつけるも…(写真/shutterstock)
夫に離婚を突きつけるも…(写真/shutterstock)

じつはこの女性の場合、離婚の理由として、夫の介護をしたくない気持ちも強かった。

夫とは同い年であったが、最近では夫の体力が目に見えて衰え、近い将来自分が夫を支える可能性もあると感じていたのだ。それだけはごめんだ――。

夫には一切の非がない。

それだけに夫は「この家は僕が買ったわけだし、僕が住むよ。そして今後、資金援助はしない」と言った。「わかった」と、女性は答えた。