「選挙に勝ったとしても茨の道、長期政権は難しい」
高市総理は1月23日召集の通常国会の冒頭で衆院を解散し、「1月27日告示、2月8日投開票」の日程で選挙が行われる見込みだ。この間、高市総理は自民党幹部にすら根回しせず、徹底した秘密主義で、一連の解散戦略を進めてきた。
「第二次安倍政権で総理秘書官を務めた今井尚哉内閣官房参与、木原稔官房長官など、ごく少数にしか情報共有はされていなかった。官房副長官はもちろん、高市総理の後ろ盾の麻生太郎副総裁の義弟・鈴木俊一幹事長以下、党幹部も誰も何も知らなかった」(自民党重鎮)
西日本新聞の報道によると、麻生氏は同紙の取材に「(解散は)ないでしょうね」と否定的な見方だったという。その後、高市総理から事後報告を受けた麻生氏は、不満を持ちつつも「最後までやりきれ」と言ったという。
「総裁選で派閥をあげて高市総理を支援し、キングメーカーとなった麻生氏としては、事前に話がなかったことは面白くないでしょう。“義理人情”が重視される世界だけに、今後に禍根を残しかねません」(自民党関係者)
麻生氏だけではない。党内では「ここまで根回しがないのは前代未聞」との声が相次ぎ、しらけムードが蔓延している。
高市総理は、「気配りが得意とはいえず、人づきあいや仲間作りが苦手」(総理周辺)と言われてきた。政調会長時代から、自民党部会が策定した公約などにも、自ら細かく手を入れ直すことで知られており、「何でも自分一人でやらなきゃ気が済まない性格」(同前)とも言われてきた。こうした懸念点が、象徴的に現れてしまったとも言えそうだ。
自民党のベテラン参院議員は筆者の取材に、こう本音を吐露した。
「ここまで根回しせず、独断専行で物事を進めていく高市さんを、本気で支えようとする人は党内で少ない。今後、政権の支持率がひとたびダウントレンドに入れば、“ポスト高市”の議論がすぐにはじまる。選挙に勝ったとしても茨の道で、長期政権は難しいと見ています」














