「最初から気持ち悪さは感じてました」
——議員会館を初めて出てどんな感じですか?
枝野幸男氏(以下同) いや実は、そろそろこういう時に備えて荷物を減らしてかなきゃいけないなと思い始めていたところでした。あと何十年も(議員を)やるって年齢でもないからそろそろ断捨離をしないとと。
1、2年前から思ってたんですが、やっぱり大変です。計画的でない引っ越しは。
——11回連続当選されて12回目に落選されました。何が違いましたか?
選挙期間中の厳しさということでは(第二次安倍政権下で自民党が大勝した)2014年とか(05年の)郵政選挙のほうが街頭では感じましたね。
今回、街の反応は決して悪くなかった。ただなかなか言葉で表現できないんですけど、最初から気持ち悪さは感じてました。
——それは、SNSやネットの影響力によるものですか?
ネットが玄人の見立てを覆して想定外の結果をもたらした最初の選挙は2017年(立憲民主党が創設直後に野党第1党の55議席を取った衆院選挙)が初めてなんですよ。あの時はネットの追い風で助けてもらった経験があるので影響力はわかっています。
今回はその気持ち悪さではないですね。それが何かは私が政治家を辞めて評論家になるんだったらしゃべりますけど、まだ政治家ですから自分の頭の中にあればいいんです。
——高市首相の人気の高さをどう思いましたか?
ネット社会であるがゆえに、ブームが長続きしない傾向は強くなってるんですよ。逆に言えば選挙では瞬間風速が問われるのは自分なりにわかっていて、(高市人気は)瞬間風速を生みかねないとは感じてました。客観的に支持率が高かったですから。
ただ、高市さんへの支持は政策へのものではない。だから高市さんがこれから推し進めるものを「おー、そんなつもりじゃなかった」っていう人がたくさん出てくる可能性はあります。
「女性初の総理だから頑張ってほしい」みたいな期待はあっても、高市さんはそれだけじゃなくて、歯切れの良さとか開き直り方の強さとか、それなりにうまい。弱点にもなりかねないけどそこをうまく活かしたと思いますよ。
——郵政選挙での小泉純一郎首相(当時)のような勢いですか?
いや、小泉さんは郵政民営化で真っ二つに世の中を割って敵も作りましたけど、高市さんは実はそんなに世論を二分する話で支持を受けたんじゃなくて、ふわっと、みんなが「とりあえずやらせてみたら」と思う感じをうまく作りました。「弱いけど大きい支持」というか。
大したもんだと思います。だからこちらに対する反発はなかったわけです。













