差し引き年間82万3000円の納付を免れていた県議

今回の問題は、昨年12月の大阪府議会で占部走馬府議が疑惑を暴露し、表面化した。

これを受けた維新は1月7日、アンケートに所属議員が答える形の「調査」に、対象者807人のうち803人が回答したとして中間報告を発表した。

占部府議が名前を挙げた一般社団法人「栄響連盟」(♯1では「E法人」と掲載)の理事には、兵庫県議会の長崎寛親議員と赤石理生議員、尼崎市議会の長崎久美議員、神戸市議会の南野裕子議員の4人が昨年12月まで関わっていたことが確認された。

一般社団法人栄響連盟の所在地がある京都市下京区のマンション(撮影/集英社オンライン)
一般社団法人栄響連盟の所在地がある京都市下京区のマンション(撮影/集英社オンライン)

また類似法人に4人が関与。19人がこれら法人に「保険料削減を目的に加入を勧誘されたことがある」と回答し、うち13人は維新関係者からの勧誘だったと答えた。

「長崎、赤石両県議は、片山大介参議院議員の元公設秘書で栄響連盟の元代表理事のA氏の紹介で2023年2~5月に相次いで理事になっています。

また長崎尼崎市議は夫である長崎県議の紹介で昨年8月に、南野神戸市議は市村浩一郎衆議院議員の元公設秘書で栄響連盟の代表理事B氏の紹介で昨年11月に、それぞれ理事に就任しました。4人全員が昨年12月の問題発覚前後に退任しました」(政治部記者)

長崎寛親兵庫県議(本人SNSより)
長崎寛親兵庫県議(本人SNSより)

この4人を維新は早々に処分する方針を決めた。栄響連盟理事の資格で社会保険に入ることで議員報酬を基準とした国保料より低額の保険料支払いしかせず、「応能負担」という健保制度の根本をゆがめたと認めざるを得なくなったからだ。

会見した維新の中司宏幹事長は「脱法的行為と捉えられるもので、国民の納得感は得られない」と発言している。

具体的に4人は健保支払いをどれほど免れたのか。

「長崎県議は栄響連盟に毎月3万4千円の会費を支払いながら“理事報酬”として1万1700円を受け取っています。つまり実質月に2万2300円、年間26万7千円の持ち出しがありました。

いっぽう兵庫県議の議員報酬は年間1450万円で、長崎県議が住む神戸市ではこの収入なら109万円の国保料納入義務があります。この支払いを免れて差し引き年間82万3000円を“節約”していた勘定になります」(政界関係者)