解散風の気配がなかった「焼き魚定食」会談

「リハビリ中の夫のために、料理も自分が作っているから結構大変で……。自分では買い物にも行けないから、(秘書を務めている)弟に行ってもらって、どうにかやっています」

1月7日の夜、総理官邸の食堂から取り寄せた「焼き魚定食」に箸を伸ばしながら、近況についてそう話していたのは、高市総理である。この日は、菅義偉元総理と、日本維新の会の馬場伸幸元代表と食事をともにしていた。

高市早苗総理(本人Xより)
高市早苗総理(本人Xより)
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憲法改正などについて話が及ぶこともあったが、リハビリ中とされる夫・山本拓氏についての話題が目立った。「焼き魚定食」に「水」というシンプルな食事に、飲ミニケーション好きで有名な馬場氏は面食らったという。ほどなくして、解散風が吹き荒れることになろうとは、想像もできない雰囲気だった。

事態が風雲急を告げたのはその2日後。

1月9日の夜に、読売新聞が突如として「高市首相が衆院解散を検討、23日通常国会の冒頭に……2月上中旬に投開票の公算」という記事を出したのだった。

高市政権の発足以来、支持率は6~7割と高水準を保ち続けている。だが、自民党幹部も含め、「高市総理は政局よりも政策の人。今はやりたいことがたくさんで解散は当分ない」という見方が大勢を占めていた。

自由民主党(PhotoAC)
自由民主党(PhotoAC)

高市総理自身、昨年末の会見で「やらなければいけないことが山ほど控えているので、解散については考えている暇がない」と語っていた。総理に近い萩生田光一幹事長代行も1月7日公開のインターネット番組で、「来年(2027年)に選挙をやれば、総裁選をやらなくて済むくらいの結果を出せるのではないか」と述べていた。

その一方で、高市総理に近い自民議員からは「今後、支持率がさらに上がるとは考えにくい。年末解散を見送ったので、次のタイミングは6月になるかもしれないが、早期解散を急ぐべきだ」と焦りの声が出ていた。

萩生田光一幹事長代行(本人Facebookより)
萩生田光一幹事長代行(本人Facebookより)