64歳でも「未来がまだある」と前向きマインド
年齢を重ねても元気に活動するふたりは、若いアイドルをどう見ているのだろう。まだ青いと感じるのか、若さを羨んでいるのか。
「刺激を受けてます。今年は若いアイドルさんとご一緒させていただける機会が多くて、ももいろクローバーZのあーりんさん(佐々木彩夏)が主催するライブに出たり、東京女子流さんとか元AKB48の方とも共演したんですけど、『私たちこのままじゃ全然ダメだよね』って。
負けないようにジムで体力つけて、ダンスやボイトレは8時間練習とか、納得いかないと夜遅くまでやってます」(ミュン)
「若いトップアイドルさんとの共演は、とても勉強になりました。トップまで登り詰めてるだけあって本当に努力されてるし、廊下ですれ違うときも、私たちにまで礼儀正しくて。年齢でいえば親子、もしかしたら孫の世代かもしれないのに……。そういう方の奮闘を見ると、やる気になります」(ヤヨ)
年齢にまったく負い目を感じていないふたり。それどころか、「まだ未来がある」と目を輝かせる。
「今、誇りを持ってこの活動をやっていて、誰にも文句を言われる筋合いはない。年末の大きなテレビに出たいなとか、“未来がまだあるんだ”っていう気持ちでいると、それだけで元気になるんです!」(ヤヨ)
「『自分たちが好きなことやって何が悪いんですか』って感じ。なんでも前向きに捉えればいいし、いろいろチャレンジしたいし、考えただけでワクワクします。もうこれに人生懸けてるんで! 私たち、ふたりは親戚以上の、血の繋がったような関係ですから」(ミュン)
酸いも甘いも経験した前向きなふたり。最後に、自ら付けたキャッチコピーにかけて、どのように天国へを逝きたいかを聞いてみた。
「人生100年を階段に喩えたら、113段目でやっと死んだことに気付くみたいな(笑)。スターを目指して駆け上がる中、振り返ったら『あれ? 私死んでる?』って、それくらい自然に、最期を迎えてると思います」(ミュン)
「生涯現役で100歳になっても歌っていたいので、ステージで歌ってる途中に最期を遂げてみたいですね」(ヤヨ)
「でもそれだとすごくニュースになりそう(笑)」(ミュン)
「そうね(笑)。いつも通りライブを終えて、『今日のステージ良かったね~!』って一晩寝たら死んでたみたいな。いつまでもポジティブな気持ちのまま逝きたいです!」(ヤヨ)
取材・文/久保慎













