“ひと回り年下の女神”出現で1年間トレーニングせず…
ある日の夏、暑気立つ筋トレ男たちであふれるジムに、ふと、さわやかな風が吹いた。
「当時、高校生だった嫁の真理子がダイエット目的でジムに入所したんです。その後、真理子は神奈川の平塚の専門学校に通うようになったので、それを追っかけるわけじゃないけど、静岡の自宅から平塚まで遠距離恋愛が始まり、そこから一切ジムに通わず、トレーニングにもやる気を失ってしまいました」
真理子さんが専門学校を卒業し、合戸さんが33歳、真理子さんが21歳のときに2人は結婚。ボディビルの聖地であるアメリカ西海岸に新婚旅行にも行った。そこで合戸さんは再出発を心に誓っていた。
「県大会優勝したとはいえ、トレーニングを1年以上しないと普通の人と同じ身体つきになってしまって…鏡に映る自分の身体の衰えぶりがどうしても許せなかった。そこで『自分でジムを始めよう』と思い立ち、静岡の実家の一部をくり抜くことに決めました」
静岡の実家をジムに改装すべく、壁をハンマーで破壊し、浴槽を外し、床をはがす。それが夫婦となった2人の初めての共同作業となった。そうして約1年後の1995年暮れ、初代「マッスルハウスジム」がオープンした。













