大阪組と非大阪組で分裂しかねない維新
都構想はこれまで、過去2回も住民投票で否決されているが、吉村氏は「絶対に大阪の発展に必要な改革だ」と3回目の挑戦に靜かに闘志を燃やしてきた。
したがって、副首都推進がかなうなら、他の協議については多少目をつぶる可能性がある。逆に大阪以外の議員には関係ない政策テーマのため、「このまま拙速に連立すれば、維新はまたしても大阪組と非大阪組で分裂しかねない」(維新中堅)と嘆く。
分裂すれば、せっかくの数あわせも台無しになってしまうため、今後は維新内の政局にも注目だ。
さらに、大臣ポストも注目だ。高市氏は2閣僚ポストを維新枠に考えている。ベテラン世代の馬場伸幸前代表や民主党政権で国土交通大臣や外務大臣を経験した前原誠司・前共同代表らの名前が挙がる。
藤田共同代表が総務大臣になって副首都など地方自治行政の改革を進めるというプランもあるが、すでに総務大臣は自民の林芳正氏が内々定しているので調整が必要だ。