鶏肉・筋トレ・研究しかない毎日!!

――ボディメイクに関する著作が累計100万部を超えていますが、もともと筋肉に興味を持ったきっかけは?

岡田隆(以下同) アーノルド・シュワルツェネッガーですよ。少年時代に見たアーノルドの映画『コマンドー』がきっかけでした。当時、同級生にはシルヴェスター・スタローン派の方が多くて、なぜデカい方(アーノルド)を好まないのか全く理解できませんでした(笑)。

――そこからどのように筋トレの道に?

大学教員になったあと、生徒に「一緒にトレーニングをしてください」と頼まれたのが始まりです。暗くて狭くて空調もない体育館の倉庫を借り、自費で器具を買い足し、生徒に指導しているうちに「ボディビルには体づくりのすべてが詰まっている」「学びの鉱脈がここにある」と感じはじめました。

学術研究から得られた科学的知見を実践者として活かしたいという思いもあり、30歳をすぎてから遅すぎるボディビルへの挑戦がスタートしました。

体育館の倉庫のジムには、当時、学園の実業団柔道部員だった角田夏美さん(2024年パリ五輪48kg級金メダリスト)も出入りしていたとか 写真/岡田隆提供
体育館の倉庫のジムには、当時、学園の実業団柔道部員だった角田夏美さん(2024年パリ五輪48kg級金メダリスト)も出入りしていたとか 写真/岡田隆提供

──当時はどのような生活だったのでしょうか。

職場が日本体育大学にかわってから、筋トレ合宿を大学院生の教え子と2年間続けました。毎日約2kgの鶏肉を約300gずつ、2-3時間ごとに1日7回食べていました。合計8時間のトレーニングを2回に分けてこなしていた時期もあります。鶏肉・筋トレ・研究(仕事)しかしない毎日でしたね。

仕事を終えて、夜遅くから「トレーニングするか!」と言って、夜中の3時ぐらいになることもあり。本当にムチャをしていましたね。

おかげで骨格筋評論家・バズーカ岡田として『ホンマでっか!?TV』など多くのメディアに出演させていただき、仕事の幅や影響力が広がったのでよかったです。