「檸檬(レモン)のストライキの巻」(ジャンプ・コミックス第140巻収録)
今回は、幼稚園児の檸檬(レモン)が体重を気にして、ダイエットをしはじめるお話をお届けする。
檸檬は擬宝珠(ぎぼし)家の次女で、家業である超神田寿司で味のご意見番を務める、鋭敏な味覚の持ち主だ。その檸檬が、急に味見役をやりたくないといいはじめる。その理由は、体重の増加を気にしてのことだった……。
檸檬は5歳児だ。味見のためさまざまな美食を口にすることはあれども、決して乱れた食生活をしているわけではない。さらに昼食には、美観、味つけ、熱量や栄養バランスのすべてを両さんが徹底的にこだわってこしらえた弁当を食べている。
そんな彼女の体重が増えたという。それは肥満などではなく、「成長」に他ならない。それでも檸檬は、姉・纏(まとい)に弁当を届けるため訪れた警察署で、女性警察官たちのダイエット話を聞いてしまい……というわけだ。
過剰摂取やバランスの崩れた食事、子どもの肥満が問題となる一方で、子どものダイエットも大きな社会問題となって久しい。思春期を迎える以前の未就学児、小学生児童女子の間でも、強いダイエット志向があるという。
これは、「痩せている(細い)ことが美しく、すぐれている」という価値観が長く根づいていること、近年のSNSで「加工された細さ」が氾濫していることなどが一因になっていると思われる。
成長障害や将来的な健康のリスクを子どもが負ってしまうことのないよう、大人……というか社会が気づかう必要があるだろう。
それでは次のページから、幼稚園児のダイエット騒動の顛末をお楽しみください!!



















