防犯カメラには15キロ以上離れた朝霞駐屯地に入る様子が…

逮捕された大津容疑者は16日の午前10時すぎ、東京都・赤坂のライブハウスで出演予定だった40代女性の左腹部を刺したとされている。大津容疑者は埼玉県にある朝霞駐屯地(練馬区)に所属する現役の自衛隊員だった。

大津容疑者(写真/共同通信社)
大津容疑者(写真/共同通信社)
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事件が起きた16日午前10時25分頃、「黒い帽子の男に女性が刺され、出血している」と119番通報があった。刺されたのは40代女性で、この日に開かれるイベントに出演予定だった。

社会部記者によると大津容疑者は事件当日、仕事が休みだったという。大津容疑者は午前6時半に駐屯地を出発し、自転車で約20キロ離れたライブハウスへ向かい、犯行に及んだとみられている。

犯行に及んだ時間はわずか30秒。大津容疑者と思われる“黒い帽子をかぶったマスク姿のオトコ”は少なくとも2時間半前から事件の現場となったライブ会場付近をうろついていた。

また、犯行に及んだ50分前に、現場のビルの外に貼り出されていた女性が出演する予定のライブの告知ポスターに、黒色のスプレーで×印を書いていたことが明らかになっている。

「大津容疑者はライブハウス前で女性を待ち構え刃物で襲撃、わずか30秒で現場から逃走した。足跡を残さないため、足元の靴はビニール袋で覆い、手袋もつけていたことから用意周到な犯行と当初から見られていた。

犯行後、大津容疑者は現場から自転車で逃走し、赤坂方面へ約100メートル進んだあと、東方面へ曲がりすぐに進路を変え、北上。国道246号線を出て、赤坂警察署の前を堂々と通り、渋谷・青山方面、さらには新宿へと向かった。途中、白色の靴に履き替え、黒色の作業着を青色の作業着に着替えてもいる。捜査は防犯カメラによるリレー捜査を中心におこなわれた」(社会部記者)

現場付近を捜査する捜査員(撮影/集英社オンライン)
現場付近を捜査する捜査員(撮影/集英社オンライン)

防犯カメラには、自転車で逃走を続け、15キロ以上離れた朝霞駐屯地に入る様子もくっきりと映っているという。