「鬼軍曹ふたたび!!の巻」(ジャンプ・コミックス第92巻収録)
今回登場する最恐顔面男は、軍人・爆竜鬼虎(ばくりゅう・おにとら)大佐。傭兵から警察官に転職した経歴を持つボルボ西郷の、軍人時代の上官だ。「鬼軍曹来日す!!の巻」(ジャンプ・コミックス第92巻収録)で初登場し、本作では二度目の登場となる。
爆竜大佐は、まずはとにかく見た目が恐い。屈強な肉体の上には、戦場でついたと思しき傷&カイゼル髭のいかつい顔、おまけに左目にアイパッチを当てた隻眼だ。
さらには、ルックスだけではなくその言動もメチャ恐い。怒りの沸点がかなり低めで、プッツリ来ると鞭を振るい機関銃を乱射するのだ。だが軍人としてはかなり優秀で、幾多の戦場で生き抜いてきた経歴を持つ。厳しい態度は、任務を遂行し、部下を死なせないためのものなのだろう。
この爆竜大佐、位は大佐で上級士官である佐官の最上位だが、なぜか「鬼軍曹」と呼ばれている。軍曹とは下士官の階級のひとつで、士官と兵士との間で兵を統率する役割を担う。兵を厳しくしごき上げる、現場のトップ的なポジションで、映画などではしばしば「鬼軍曹」が登場する。
爆竜大佐の場合は、上級士官にも関わらず前線に出て戦い、部下を叱咤激励して使いこなすことから、軍曹呼ばわりされているのだろうか。
そんな大佐だが、妻と4人の息子、ひとり娘を持ち、意外にもファミリーを大事にするよき夫、よき父でもある。ひとり娘は、のちにボルボの恋人となるジョディー・爆竜・カレンだ。母親似なのか絶世の美女なのだが、父親に似なくて本当によかったと思う。
ちなみに本作中で、大佐に両さんが「きさまそれでも軍人か!」と詰め寄られて「違う民間人だ!」と答えているが、両さんはもちろん公務員だ。
それでは次のページから。インパクト抜群な最恐顔面男、爆竜大佐の急襲をお楽しみください!!



















