LINEが面倒臭い
今でこそ、誰もが当たり前のように使っているLINEやメールですが、私はむやみやたらに使いません。
基本、やり取りは業務連絡や飲みのスケジュール合わせが中心。
無駄な会話を交わすっていうことがほとんどないんですよ。
その理由は「面倒臭い」から。
老眼で文字も見えづらいし、若い子みたいに文字入力も早くできない、たった数行の文章を打ち込むだけで一苦労。
ゆえに、返信ももちろん遅くてね。
そのスピードは1泊2日から2泊3日がデフォルト。
周りからは「大久保さんはいつも返事が遅いな」と思われているだろうし、なんなら、そう思ってもらいたい。
そこはもう、早々に諦めていただきたいと思っております。
昨夜も何通かLINEが届いたけど、返信したのは今日の朝。
「読みましたよ」の意味を込めて、一言だけでも軽く返事をすればいいのかもしれないけど。
一個ボールを投げちゃうと、ラリーが始まっちゃうじゃないですか。
で、また相手から返ってきて、それを受け止めて、また投げて……。
終わりどころがわからなくなる、あの感じも私は苦手でね。
だったら、いっそ無視してしまおうと。
そうすれば、終わりどころも考えなくてすむから。
私はボールをギュッと握ったまま、投げ返すこともなく、眠ってしまうっていうね。
そんなラリーもですが、そもそも、LINEの文面を考えるのが一番面倒臭い。
以前、お世話になっている某番組の某演出家の方から、何度スクロールしても終わらないような熱く長〜いLINEをいただいたことがあるんだけど。
「これはちゃんと返事しないと」と寝かせていたら、返しどきがわからなくなっちゃって、結果、無視して終わったことも。
また、何をするにもハラスメントが付きまとう昨今、遂にはLINEやメールにまで“マルハラ”なるものが誕生。
文末につける句点の「。」に威圧感を覚え、そこにストレスを感じる若者がふえていると聞いたので。最近は私も意識して「。」を削除。
でも、同時に「そこまで相手に合わせるのはどうなのか」と昭和世代のプライドや反骨精神が発動。
さりげなく1〜2個残してみたりして。
文面どころか「。」にまで振り回されている自分に、なんだか疲れちゃうこともあるんだよね。
で、返事を寝かせに寝かせた挙句、最終的には考えるのが面倒になって、スタンプだけをピロンと送っちゃったりして。
自分の“大久保佳代子スタンプ”をね(笑)。
LINEの返事を寝かせてしまうのは夜の時間の過ごし方が変わったのも大きいのかもしれない。
昔はね、お酒飲んだり、酔ったりすると、人と繋がりたい願望が湧き上がりがちだったから。
まだ“X”が“Twitter”だった時代には、酔っ払うたびにどうでもいいことを呟いては誰かからのコメントを待ったり、どんどん増えていく“いいね”の数にほくそ笑んだりすることもあったんだけど。
今はそれすらも「面倒臭い」というか。
誰かに心を乱されたくないし、誰のことも考えたくないし、面倒なことは明日にまわして、夜は静かに過ごしたい……。
今の私は“自分だけの時間第一主義”になりました。