子どものウエイトトレーニングには要注意!

幼い子どもがウエイトを持ち上げているのを見るのは好きではない。子どもの体はウエイトトレーニングの負荷に耐えられるほど十分に発達しておらず、骨もまだやわらかい。

私は、親の意向で幼くしてウエイトトレーニングを始めた5〜9歳の男の子たちが、ちびっこボディビルダーとしてテレビで取り上げられているのを見たことがある。体重60ポンド(27.2kg)ほどの幼い女の子がハックスクワットマシンで400ポンド(181.4kg)を「持ち上げた」(ほんの少し動かしただけだが)のも見た。

このようなことをしてケガをした子どもがいなければいいのだが。この種の体に負担をかける運動は、体が未完成で脆弱な子どもには適切ではないと思う。

プロボディビル界の最高峰「ミスター・オリンピア」で7回優勝しているアーノルド・シュワルツェネッガー(写真/Shutterstock)
プロボディビル界の最高峰「ミスター・オリンピア」で7回優勝しているアーノルド・シュワルツェネッガー(写真/Shutterstock)
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13歳未満の子どもには、体のあらゆる可能性を発達させるために、トレーニングとして多様な運動をさせるべきだと思う。

ウエイトトレーニングではなく、自重を使ったエクササイズに重点を置くべきだ(たとえば、ベンチプレスの代わりに腕立て伏せ、スクワットの代わりに膝の屈伸など)。

体が成熟し始めたら、ウエイトトレーニングを始めてもいい。私は15歳で始めたが、だからといって、15、16歳の誰もが最初から自分が競技ボディビルダーを目指したいかどうかを決めなければならないわけではない。

さまざまなエクササイズを学び、トレーニング体験がどういうものかを理解し始めるだけでも数カ月、もしかしたら1年かかるかもしれない。この段階ではまだ軽いウエイトを使い、レップ数を比較的多くすること。

本格的なトレーニングを始める時期が早ければ早いほど、ボディビルダーとして成功する可能性が高くなる。