僕たちは“型にはまりたくない”
「ナツい夏★プロジェクト」は、「イケナイ太陽(令和ver. Music Video)」以外にも様々な仕掛けを用意している。7月16日にはORANGE RANGEらしさ全開の新曲「裸足のチェッコリー」を配信リリース。18日と30日にはYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」にて、「イケナイ太陽」と「花」を披露した。
――新曲「裸足のチェッコリー」は、まさにORANGE RANGEらしい夏ソングですね。
NAOTO 夏曲は、自分たちが新しいことをやりたいとか、挑戦したいという思いでは作らないんですよ。変な話ですけど、自分たちがORANGE RANGEなんだけど、ORANGE RANGEを俯瞰してサンプリングするみたいに。
――夏曲以外では、どんな音楽を作っていきたいと考えていますか。
NAOTO やっぱり僕たちは“型にはまりたくない”って気持ちがあるかな。「イケナイ太陽」みたいな曲もあるし、「花」みたいなバラードもある。バンドじゃないこともやるしっていうことをずっとやってきたので、それは大切にしたい。
仮に、他のアーティストさんが「イケナイ太陽」の後に、バラードを歌ったら、「君たち、精神的に大丈夫?」とか言われそうだけど、うちらは誰も何も言わないぐらいやり続けていたから。
それは歴史だし、財産かな。他の人たちができない領域は守りたいし、その幅をどんどん広げていきたいです。
HIROKI 周りの人たちのおかげで過去の作品をまた評価してもらえたっていう土壌はできたんで、ここからは、新譜でまた評価してもらえるような活動ができたらなと。新しい代表作みたいなものを作るのが今の目標ですね。
「イケナイ太陽(令和ver. Music Video)」で、楽曲が今、広い世代に響くことを証明したORANGE RANGE。新たなムーブメントを生み出していきそうだ。
取材・文/羽田健治 撮影/矢島泰輔